Alternative TV “Vibing Up The Senile Man (Part One)”

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Punkでありながら、既にPost PunkであったAlternative TV (ATV)。それがこのアルバムによって決定付けられたように思います。ATVのバイオグラフィーについては前回、書きましたので、そちらを参考にして下さい。本作品でのATVのメンバーは、Mark PerryとDennis Burnsの2人のみで、ゲストにT.G.のGenesis P-Orridge (Perc), Mick Linehan (G), Steve Jameson (Vo)が数曲参加しているだけです。MarkとDennisはそれら以外の楽器とVoを担当しています。まあ、それからも分かるように、ビートを刻むドラムもなく、またパンクっぽいギターもなく、ベース或いはピアノとかとVoで殆どの曲が成り立っています。時には、チェロやトイピアノ或いはリコーダーや短波ラジオも使われています。曲には明瞭なメロディも無く、適当に弾かれる楽器とスポークンに近いMarkのVoから成ります。ヘタウマと言えば、聞こえが良いですが、凄くプリミティブで簡素な音楽です。恐らく、このような実験的アルバムをセカンドで出したMark Perryは確信犯でしょう。T.G.のGenesisが関係しているのも、この作品に大きい影響が有りそうです。パンクの「パ」の字もなく、ただただ緩くスカスカな音楽(?)が流れています。ファーストでは、まだパンクっぽい音楽であったり、”Action Time Vision”のような割とキャッチーな曲がシングルでリリースされたりしたのとは、逆転の発想ですが、ここら辺まではMarkの読み通りでしようね(後にMarkはフリージャズに影響を受けたんだと言ってます)。録音時期も殆ど一緒なので。そんなギャップを味わいたい方は、一度、聴いてみても良いかも⁈ 因みに、英国ポップなミュージック雑誌Mojoでは「読者が選ぶ最も奇妙な音楽50選」で19位になっています。

A1 “Release The Natives”; Mick Linehan (G), Genesis P-Orridge (Perc)
A2 “Serpentine Gallery”; Genesis P-Orridge (Perc)
A3 “Poor Association”
A4 “The Radio Story”
A5 “Facing Up To The Facts”
B1 “The Good Missionary”; Mick Linehan (G)
B2 “Graves Of Deluxe Green; Genesis P-Orridge (Perc)
B3 “Smile In The Day”; Steve Jameson (3rd Vo)

B1 “The Good Missionary”
https://youtu.be/0zyrtnjqu40?si=GmW7wLWTeCEERVU0

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLSfI4KlPgYBnvs6kg6c0IM3suC2NYdkpS&si=emDgMXLPcsT8TOL4

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