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Manuel Göttsching “E2-E4"
さあさあ、来ましたよぉ〜。世紀の名盤、Manuel Göttsching先生の”E2-E4”です❗️しかも、これ、オール1人で作り上げていると言う衝撃 (これはそんなに大したことではない。宅録の人はほぼほぼ1人でやっているから)❗️ここで、Manuelのバイオグラフィーを簡単に。まあ、皆さん、知っていると思いますが、1970年代〜1980年代にかけては、ソロと共に、Ash Ra TempelやAshraのリーダーとしても活躍しています。またその為に、Kosmische Musik(cosmic music)としてのKrautrockで最も影響の大きかったギタリストでもあります。Cosmic Jokersへの参加でも知られていますが、彼のスタイルやテクは、1980年代〜1990年代のポストEnoのアンビエントやBerlinの電子音楽シーンに多大な影響を及ぼしています。それで彼の生い立ちからちょっと説明しますと、元々、VerdiやPucciniと言った音楽に親しんできて、その一方で、米英国連合軍の放送するラジオを聴いていたそうです。初期のロックンロールはまだ彼には早すぎて、1960年代になって、彼が、最初にピーンときたのが、米国Motown MusicやRolling Stonesなどの英国のブルースロック・バンドでした。それで、彼はそれまでやっていたクラシック・ギターを辞めて、エレキギターを取ります。学生時代に彼は、クラスメイトとカバーバンドをやり始めますが、結局、Rolling StonesやBeatlesのカバーを演奏しても、それは単なる楽しみでしかないと回想しています。ただ、Blue Chairの”Summertime Blues”をカバーしてみて、また、フリージャスの流れも影響して、彼とクラスメイトはよりフリーな音楽を目指すことになります。そうして1970年にできたのが、Ash Ra Tempelです。そのパンドには、Tangerine Dreamを脱退したばかりのKlaus SchulzeあるいはHartmut Enkeが在籍していました。そうして、セルフタイトルのアルバムをAsh Ra Tempelは1971年にリリースします。その後、Klausは、ソロで活動する為に、Ash Ra Tempelを脱退します。Ash Ra Tempelは、1972年にスイスに住んでいたTimothy Learyとコラボ(“Seven Up”)をしたりしています。オリジナルメンバーであった3人にVoとしてRosi Müllerが1973年に加入し、アルバム”Join Inn”をリリースしますが、その年にKlaus SchulzeとHartmut Enkeが同時に脱退し、Manuel GöttschingとRosi Müllerだけで次のアルバム”Starring Rosi”をリリースしていますが、Harald Grosskopf (Dr)とDieter Dierks (B)がヘルプしたみたいです。一方、ソロ活動として、1975年にアルバム“Inventions for Electric Guitar”をAsh Ra Tempel, Manuel Göttsching名義でリリースしますが、これはもう、完全にManuelのソロアルバムと考えられています。そして、1981年に録音し、1984年にリリースしたのが、本作品のソロアルバム”E2-E4”です。これも完全なソロでするので、音は全部、彼1人が演奏しています。機材は、ARP Odyssey, ARP Sequencer, AKG BX-5, Dynacord DRS-78, Dynacord TAM-19, EKO Computerhythm, EMS Synthi A, Farfisa Syntorchestra, Korg Polysix, Moog Minimoog, Pearl Syncussion, Publison DHM-89B2と、Sequential Circuits Prophet-10です。アルバムにはA面4曲、B面5曲となっていますが、特に切れ目などは無いように思えます、、。と言うか、この作品はアンビエント・テクノのお手本の様な内容で、実際、伊のSueño Latinoは、”E2-E4”をサンプリングして1989年に"Sueño Latino."と言う曲にしていますし、Carl Craig, the Black DogやThe Orbなどに大きな影響を与えています。何よりも画期的なのは、この時期にシーケンサーとドラムマシンを使って切れ目の無い延々と続くミニマルな曲に仕上げているところでしょう。そして、全然押し付けがましさの無い、淡々とした音楽に仕上げた点ですね。正に元祖アンビエント・テクノの真骨頂ですね。本当、気持ち良くなる音楽ですが、何かをしていても邪魔にはならないです。皆さん聴いてみて、ポアされちゃって下さい!
A1 “Ruhige Nervosität” (13:00)
A2 “Gemäßigter Aufbruch” (10:00)
A3 “... Und Mittelspiel” (7:00)
A4 “Ansatz” (1:00)
B1 “Damen-Eleganza” (5:00)
B2 “Ehrenvoller Kampf” (3:00)
B3 “Hoheit Weicht (Nicht Ohne Schwung...)” (9:00)
B4 “... Und Souveränität” (3:00)
B5 “Remis” (3:00)
https://youtu.be/Vq-kovIr2BE?si=j2yjAyuwovuZPOPM
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