The Mekons “Honky Tonkin’”

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The Mekons (これ、「ミィーコンズ」なの?ずっと「メコンズ」と思ってたw)のことは、The Hanatarash/Boredomsの山塚アイ氏が紹介してたので、気にはなっていたんですが、今まて、聴く機会が無かったんですわ、私。それで、ちょっと買って聴いてみようと思いました。1976年から現在に至るまで、長〜い活動歴を誇るバンドです。最初はパンクと言うかポストパンクと言うか、その辺りの文脈で出てきた英国リーズのバンドで、リーズ大学芸術学部に在籍していたJon Langford, Kevin Lycett, Mark White, Andy CorriganとTom Greenhalghが1976年に結成しました。Gang of FourやDelta 5も同じ大学の仲間。バンド名は雑誌Eagleに載っていた1950-1960年代の英国コミックDan Dareに出てくる凄く頭の切れる悪者金星人the Mekonから取られたとか。彼等の2度目のライブは、Rezillosのサポートでしたが、その時、Fast ProductのBob Lastが気に入って、直ぐに契約を結んだらしいです。それで、The Clashの”White Riot”に引っ掛けて、”Never Been in a Riot”と言うシングルをだします。次のシングルは27500枚が即完売。そしてバンドはVirginと契約。その頃になると、バンド・サウンドは混沌して、ノイジーでギリギリポスト・パンクと言えるかなと言う曲調になってきています。そして待望ののファーストアルバム”The Quality of Mercy Is Not Strnen”をGang of Fourの楽器を使って作成しますが、Virginのアート部門の人が間違えて、裏表紙にGang of Fourの写真を使ってしまったとのこと。一方、Jon LangfordはThe Three Johnsと言う別バンドでも活動を開始します。その頃、Andy Corriganはバンドのメンバーからツアー・マネージャーにシフトします。そして1980年代中盤に、The Mekonsはまた活発に活動を開始し、VoのSally Timms, ViolinのSusie Honeyman, 元DamnedのメンバーだったLu Edmonds, アコーディオン/VoのRico Bell (別名Eric Bellis)、そしてThe RumourのドラムのSteve Gouldingが加わり、伝統的な英国のフォークから着想を得たスタイルに挑戦していきます。特に1985年作”Fear and Whiskey”、1986年作”The Edge of the World”そして本作品でもある1987年作”Honky Tonkin’”ではアメリカのカントリー・ミュージックとも言える新しい境地に達します。それにはGram Parsonsの先駆性、パンクの態度、左翼思想及びHank Williamsによるミニマルなカントリー音楽によって出来上がったものです。その次のアルバム”The Mekons Rock’N’Roll”ではフィドル、アコーディオン、スライド・ギターやサズなどの楽器が用いられた意欲的な作品になっています。このアルバムはA&M Recordsから出ましたが、メジャーからのリリースは、これが最初で最後です。噂では米国で23000枚も売れたとの事でしたが、商業的に成功したとは言えなかったようです。その後、The Mekons 結成40周年記念Mekonovilleフェスは英国Ipswichで行われましたが、この時には、2017年のラインナップと1977年の時のオリジナル・ラインナップで2ステージやっています。まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなってしまいましたので、ここら辺でやめておきます。
それで、本作品”Honky Tonkin’”でのメンバーはOtto (G), Dick Taylor (Lead G), Der Congar (Accordion/Vo), Boston Tar Baby (G, Kbd, Vo), Avadne Garde (Fiddle), Little Willy (Dr), Lu Knee (B), Skelly (G/Vo)で、ゲストにJohn Gill (Fiddle, B, melodeon), Brendan Croker (Tipple), Bobby Worby (Organ), Sally Timms (Vo)と大人数でやっています(多分、偽名を使ってる?)。先程も書きましたが、かなり米国のカントリー・ミュージックの匂いがします。最早、パンクとかポスト・パンクの影も無いですね。生楽器を多用する事で、見事な擬似カントリー・ミュージックになっています。ここら辺と共通するのが、The Pogusですかね。これを、初めて聴いた時、絶対米国のバンドと思っていました。それなりに聴きやすいので、ぼーっとして聴いていても大丈夫です。どうです?皆さんも!

A1 “I Can't Find My Money” (2:32)
A2 “Hole In The Ground” (4:06)
A3 “Sleepless Nights” (3:36)
A4 “Keep On Hoppin'” (2:38)
A5 “Charlie Cake Park” (4:12)
A6 “If They Hang You” (3:17)
A7 “The Prince Of Darkness” (3:50)
B1 “Kidnapped” (3:23)
B2 “Sympathy For The Mekons” (3:53)
B3 “Spit” (2:53)
B4 “Trimdon Grange Explosion” (6:48)
B5 “Please Don't Let Me Love You” (2:43)
B6 “Gin Palace” (3:51)

B2 “Sympathy For The Mekons” (3:53)
https://youtu.be/VFC3eYao-4o?si=i8TMRhIQD7apQqp9

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mJGMeIRMOCUZi-xQaYG6NjuH8NE8nzyDw&si=I4ZxvxgmJAX3mDOd

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