Bordertown Bandito / The 50 Guitars of Tommy Garett

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 50ギターズが再び国境の南へと戻ってきました。7作目は題して「国境の町に巣くうならず者」。でも、なんだかマカロニウエスタンみたいに見えるのですが…。1曲目、いきなりトミーさんのエモーショナルな速弾きを聴かせて、こちらの耳を奪い、ゆったりとした「太陽は燃えている」に続く所なんか、なかなかやってくれます。4曲目で取り上げているのは、 #リッチー・ポドラー 、またある時はリチャード・ポドラー、またの名を #リッチー・アレン の作品。おまえは多羅尾伴内か、と突っ込みたくなるかもしれませんが、3通りの名でいろんな所に出てくる人です。リッチー・アレンの名前では、パシフィック・サーファーズを率いてサーフ系のアルバムを2枚発表。4曲目の「Stranger From Durango」はこの中に入っている曲です。ちなみにデュランゴはメキシコにある街の名前だそう。リッチー・ポドラーでは、 #ゲイリー・アッシャー と組んで曲を作り、ホンデルズ等に提供。同時にセッション・ギタリストとしてレコーディングにも参加。少し年が下って、リチャード・ポドラーの名前で、スリー・ドッグ・ナイト、アイアン・バタフライ、ステッペン・ウルフ、ブルース・イミジ等をプロデュースした人。この曲、もともとバラードではありましたが、ここでのアレンジは見事に、サーフ音楽とはかけ離れています。
 話を50ギターズに戻しましょう。前作で得た #トミー・テデスコ というリード・ギタリストを活かしつつも、ティファナ・ブラスを思わせるホーンを配したり、タンゴのリズムを使ったりと、 #アーニー・フリーマン のアレンジも好調です。私は11曲目の何ともいえないさわやかな哀愁が好みであります。ジャケに映る髭男のお話はまたいつか。

Side A
01 Mexico
02 Love Me With All Of Your Heart(Cuando Calienta El Sol)
03 The Lonely Bull
04 Theme From ”Viva Zapata”
05 Stranger From Durango
06 The Magnificent Seven

Side B
01 The Comancheros
02 Juarez
03 The Three Caballeros
04 El Paso
05 Gringo's Ambush
06 The Bandit

1964 / Liberty Records (LSS 14031)

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