ダイアナ・ロス『愛の流れに』

0

【2024年8月24日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
8月はブラック・パワー、ブラック・コンテンポラリー、ソウル・ミュージックをお送りしています。今回は、ダイアナ・ロスのアルバム『愛の流れに』です。

あのマイケル・ジャクソンも慕っていたシンガー、ダイアナ・ロス。本名ダイアナ・アールは1944年3月26日、ミシガン州デトロイトに生まれました。ハイスクール時代に、友人のマリー・ウィルソン、フロレンス・バラード、バーバラ・マーティンとプリメッツというグループを結成してキャリアをスタート。

61年にモータウン・レコードと契約、シュープリームスとしてデビューしました。はじめはヒットに恵まれませんでしたが、モータウンの専属ソングライター・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドと組むようになって売れ始めます。64年の「愛はどこへ行ったの」が初の全米No.1になると「ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ」「恋はあせらず」など12曲ものNo.1ヒットを生み、世界のトップ・アイドルとなりました。

ところが69年にダイアナは、グループを脱退してソロ活動を始めます。1970年のソロ・アルバム『エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ』からタイトル曲が全米1位となったのをきっかけに、73年の「タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング」、マーヴィン・ゲイとのデュエット「ユー・アー・エヴリシング」などヒットを連発。

また1972年に伝説のジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイの伝記映画『ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実』で、アカデミー賞主演女優賞にノミネート。76年のアルバム『愛の流れに』からは、主演映画のテーマ曲「マホガニーのテーマ」そして「ラブ・ハングオーバー」が全米1位を獲得しました。

80年にはディスコの波に乗り、シックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズのプロデュースによるアルバム『ダイアナ』から、「アップサイド・ダウン」が全米1位に。81年にはライオネル・リッチーとのデュエット「エンドレス・ラヴ」もNo.1に輝きました。

その後モータウンからRCAへ移籍、84年に亡くなったマーヴィン・ゲイに捧げた「ミッシング・ユー」、85年のUSAフォー・アフリカでの「ウィー・アー・ザ・ワールド」以外は
目立ったヒットに恵まれず、89年にモータウンに戻ってきます。

90年代以降はTV映画出演などありますが、個人的なトラブルや、シュープリームスの再結成ツアーの失敗などから表舞台から遠ざかります。しかし2021年には22年ぶりとなるオリジナル・アルバム『サンキュー』をリリースしました。

ダイアナ・ロスのアルバム『愛の流れに』
SIDE A
「マホガニーのテーマ」
「愛の流れに」
「ラブ・ハングオーバー」
「キス・ミー・ナウ」

SIDE B
「マイ・チャイルド」
「エデンの園」
「愛のとまどい」
「アフター・ユー」
「スマイル」

ダイアナ・ロスのアルバム『愛の流れに』いかがでしょうか?
ちなみに、シンガー、映画スターと多才なダイアナ・ロスは、主演した映画「マホガニー」では、自身で衣装のデザインまでも手掛けたそうです。

https://www.dianaross.com/
ダイアナ・ロス オフィシャルサイト

Default