- Trilobites Museum
- 4F Devonian period
- Erbenochile erbeni
Erbenochile erbeni
通称「Turret eyes/Tower eyes」と呼ばれる眼の高さのあるErbenochileは、デボン紀モロッコ産の棘々種において最高峰に値します。事実、この標本は、私の全コレクションの中で、最も購入原価の高い標本であります。この標本は、モロッコのトッププレパラーターHammi氏が手がけた標本で、眼の上のひさしにある細かい棘、体節にある細かい棘までが丁寧にクリーニングされて、もはや美術工芸品の域に達していて、息をのむ美しさがあります。この個体は、左側面に治癒痕も残っており、本種の生態を解明する意味でも興味深いものと思います。
Trilobites
2020/08/18爆裂する紅伝説2013年03月08日 07:26
これも憧れの種ですね。100万を越える標本をミネラルショーで、おっかなびっくり観察させてもらったことがあります。
アンテナのような眼といい、トゲで武装した身体といい、かっこいい三葉虫の代表だと思います。
最近、風化が進んで、背のトゲはどうにか残っているものの、複眼はあんま残っていない標本が驚く程安く落札されていたのを見たのですが、やはり手の届く価格に下がってきたのでしょうか。
2013年03月08日 20:28
> フィロさん
この種類の最大のポイントは複眼ですね。複眼がしっかり残っていることが、標本としての価値の重要な要素ですから価格に大きく左右します。100万超えは更に細かい棘や質感やプレパラーターのプレミアまで乗りますね。まだまだ数は少ないので、これ以上下がるかはわかりません。
みー2013年03月08日 21:43
エルベノチレ…!
三葉虫好きとしては憧れずにはいられない種です。
一体どのような環境に適応していたのが、どういった生活史を送ったのか、見ているだけで好奇心がうずきます。
2013年03月08日 22:33
> みーさん
デボン紀、モロッコを代表する種類ですからね。これだけ大きな眼で360度見渡さなければならないのは、どんな敵だったか気になりますね。この時代、三葉虫は台頭する魚類にも狙われていましたし、棘棘化を促した進化はどの様な環境だったのでしょう。
まっきー2013年05月03日 09:38
出たっっ!!エルベノチレ!三葉虫コレクターには間違いなく憧れの化石ですね。
2013年05月03日 12:05
> まっきーさん
この種類は、入手できずに終わってしまうかと思っていました。派手さ、注目度、価格、希少性とどれをとってもモロッコ産の上位種の一つですね。
退会したユーザー2017年08月28日 19:21
これがアップされるのを待っておりました。本種は立松コレクションでも見たように思うのですが、ここまでのものだったかどうか……モロッコ産の凄みをいやというほど思い知らされますね。
2017年08月28日 20:42
> citariusさん
お待たせしました。これはcitariusさんにも実際見て頂いた標本ですが、あの時はフィルムごしで見にくい状態でしたね。本当はもう少し寝かせておこうかと思いましたが、子供が実家に留守の間に撮影に踏み切りました。このレベルは、世界にも多くはありません。更に昔に入手している標本は、剖出技術と機材の関係もあり、ここ数年の標本でないとこのレベルにはなりませんね。
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