Declivolithus / Nankinolithus

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写真1〜3: Declivolithus alfredi
Tinjdad, Morocco. Upper Ordovician
最大幅 45.5mm
幅の広い鍔を有し、目が無い種類です。頭部に圧縮や欠けを生じる事が多いのですが、これはその様なものが無く、全体にディテールの良い、高品位の標本です。この個体は、頭鞍部のふくらみが特に強い様に思います。写真3は、漢字の「山」の様ですね!

写真4〜5: Declivolithus titan
El Kaid Errami, Morocco. Upper Ordovician
最大幅 37mm
Nankinolithusとも呼ばれていた種類です。上記種名に統一する事になった様です。この様なオレンジ色の産状が特徴的で、美しいです。この個体は頭部に圧縮変形があります。

写真6〜7: Nankinolithus sp.
El Kaid Errami, Morocco. Upper Ordovician
最大幅 35mm
鍔の幅が狭い個体です。Nankinolithusの名前はまだ市場では普通に使われています。2021年出版の現地研究者の書籍にNankinolithusの名は出てきますので、Nankinolithusの名が無くなった訳ではないようです。鍔の右辺縁に欠けはありますが、圧縮・変形が全く無い良い個体です。

写真8: 1番目と2番目の個体の鍔の辺縁の構造が異なっているのが気になっていました。3番目の個体の欠けの部分を観察した結果、2番目の個体の構造が本来であり、辺縁が脱落すると1番目の個体の様になる事が分かりました。

✳︎供給元からは1番目の個体はLower Ordovician、2•3番目の個体はOrdovician とだけの情報でしたが、資料によるとUpper Ordovicianに属する種類の様ですので、修正しました。

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