- trilobite_lover Museum
- 12F 石炭紀・ペルム紀の三葉虫
- Pseudophillipsia
Pseudophillipsia
Pseudophillipsia
高倉山層群、福島県いわき市高倉山G沢、日本
Middle Permian
最大幅 5.5〜9mm
三葉虫はペルム紀までで絶滅しますが、その「最後の三葉虫」の産地のひとつが日本にあります。高倉山はそういった貴重な産地だったのですが、天然記念物となり、原発事故の影響もあって、現在はアクセス不能になっている様です。この標本は、その様な規制がされる前に採集され、海外の某有名コレクターの所有となっていた物です。入手時は、かなりの部分が母岩に埋もれており、Pseudophillipsiaの尾板つきのEndops、との触れ込みでした。しかし、時間をかけて掘り出してみた結果、全てがPseudophillipsiaで良いのではないかと思います。
密集化石で、全体の大きさは20×24mm程しかない中に、尾板は7つもあります。自在頬が脱落して別のところにあったりして、完全完璧な個体はありません。しかし、綺麗なエンロール個体を含み、各々のパーツの立体的な保存は極めて良好です。なんと複眼も観察できます。
ktr
2024/02/03 - 編集済みこれはご自身で剖出されたのですか。
こんなすばらしいのは見たことがありません。
もう少しサイズがあればAMNH級ですね。
Sanchan
2024/02/03コメントをありがとうございます!半分程度は露出していたのですが、「何か埋もれていそうだから、もうちょっと、もうちょっと・・・」と実体顕微鏡下でチマチマと削りこんでいったら、最終的にこうなりました。結構手間がかかりましたが、結果は良かったので、楽しい時間になりました。(^^)
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