聖徳太子伝暦とは?

漢文と編年体の全2巻から成る聖徳太子(厩戸皇子)についての詳細な伝記の1つ。『聖徳太子平氏伝』とも呼ばれる。570年(欽明31年)に聖徳太子の父である用明天皇が穴穂部間人(あなほべのはしひと)皇女を妃としたときから太子の出生、在世中、没後である645年(大化1年) まで年代を追って記している。鎌倉時代以後に現れた数多くの聖徳太子伝承・伝記は、全てこれに集大成され、再び流布されていったとされる。
一時期は917年(延喜17年)、藤原兼輔(ふじわらかねすけ)によって書かれたという説が定説化したが、今日では強く疑問視され、成立年代や作者を含めて改めて検討されている。

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