塗香とは?

香木や漢薬などの香原料を、指紋に入り込むほどの細かい粉末状にして混ぜ合わせて作ることを抹香(まっこう)と呼ぶ。そうして微粉末にしたものを身体に刷り込むことを塗香(ずこう)という。仏前における「浄め」としての使用が伝えられた。
現在でも読経の前の浄め、写経前のお清めに手に塗りこめて使用したり、和装でほのかに和の香りを纏わせたい時に使ったりと、日常生活でも気軽に使用されている。

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香りのピラミッドと香調を識って、香りを表現する

香りを表現するワードを識って、より素敵な香りに出会いませんか?

当連載では、パリ発“香り”のスクール「サンキエムソンス ジャポン」の代表兼講師であり、香水・ルームフレグランスなどの香り製品の開発、コンサルティングを手掛ける香り風景デザイナーの小泉祐貴子さんが、「本物の香りを見極めるために」をテーマに香り(フレグランス)にまつわるさまざまなことを解説していきます。

今回は、香りのピラミッドと香調について。この2つを学ぶことで、頭の中にある香りを言葉で表現でき相手と共有しやすくなるようです。

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感覚を磨き、知識を学ぶ。香りの本物を識る近道とは?

地球上にある匂い物質は約40万種類あると言われています。人、モノ、空間にはそれぞれ香りがあり、どこへ行っても誰とあっても常に私たちの周りに存在しています。いい香り、嫌な匂い、懐かしい香り、おいしそうな匂い……様々な香りに囲まれている生活に、「質のいい香りを選択する」ということを意識したらより素敵なライフスタイルを楽しめるかもしれません。

当連載では『匂いの風景論』の著者であり、世界トップクラスの香料会社「フィルメニッヒ」や日本を代表する化粧品メーカー「資生堂」で人と香りの関係を研究し、現在は香水・ルームフレグランスなどの香り製品の開発、コンサルティングを手掛ける香り風景デザイナーの小泉祐貴子さんが、「本物の香りを見極めるために」をテーマに香りにまつわるあれこれを解説していきます。

本物の香りを見極めるための感性の磨き方をはじめ、香りの分類や特徴、嗅覚のメカニズムなどの基礎、時代を動かしてきた権力者たちと香りの関係、近現代の名香、アートとなった香水瓶などの歴史、さらに自分らしい香りを取り入れるための選び方・着け方まで、全8回に分けてご紹介。番外編では、和の香りやフレグランスのトレンドについての対談も予定しているのでお楽しみに!

さて初回は、「本物の香り」とはいったいどんな香りなのか?本物を見極めるためにはどんなことを意識したらいいのか?などの基本を教えてもらいました。質の良い香りを識るための準備運動をはじめていきましょう。

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心を掴む魔法の瓶を求めて〜エジプトガラスが織りなす香水瓶の世界〜

近年人気が出てきているという「エジプト香水瓶」をご存知でしょうか? 以前、たまたま町の雑貨屋さんで見かけましたが、一目で独特な世界に引き込む香水瓶の美しさは、どこか魔力を持っているようにすら感じました。香水瓶とは一体なんだろう、なにが人を惹きつけるのだろう。普段目にする機会が少ないエジプト香水瓶の世界を知るべく、海福雑貨のオーナー遠藤さんに香水瓶の由来や楽しみ方など魅力をたっぷり教えていただきました。

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革靴のバリエーションを知る。飯野高広の厳選17足!

靴や足にお悩みの女性たちに、靴の選択肢の一つとしてお試しいただきたい「おじ靴」。

初回に引き続き、『紳士靴を嗜む』の著者であり、2020年の「靴磨き選手権大会」でMCを務めた服飾ジャーナリストの飯野高広さんが、近年一部の女性の間で評価を得つつある「おじ靴」について解説していきます。そもそもおじ靴とはどんなもの?という基本のことから、普段は語られないデザイン・革の種類、いざ履く前の大事なお約束ごと、足のお悩みに合わせた選び方、さらに知れば知るほど面白くなる靴の構造や磨き方など、全7回(予定)にわけてお届けします。

さて、今回の「おじ靴リスト」ですが、当初は番外編として連載がもっと進んだ後にご紹介する予定でした。が、初回から多くの反響をいただき「おじ靴の具体例を知りたい」というご要望もあり、それならば!と急遽変更し連載2回目として発表します。

飯野さんおすすめ「おじ靴」17選!