ボウ・ブランメルとは?

ジョージ・ブライアン・ブランメル(George Bryan Brummell・1778年6月7日-1840年3月30日)は「伊達男ブランメル(Beau Brummell)」の異名で知られた、19世紀のダンディの時代に生きた最後の偉大な洒落者。「Beau(ボウ)」は洒落者、美装子という意味。
従来の装飾的な衣装に背を向けて、人目をひかない装いに徹したことで知られる。毎日服装を整えるのに2時間をかけたといわれており、18世紀の終わりにイギリスに始まった紳士服の規準を創った一人。

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普段着る服や服装にどこか満足していない、もう一歩先に進んでみたいと感じている方、クラシッククロージングの世界をちょっと覗いてみませんか?

「着こなしは少しカジュアルですが、スーツは女性のクラシッククロージングになり得ると思います」というのは、以前【日本の実力派テーラーを巡る】でも取材させていただいたビスポークテーラー SHEETSの森田智さん。ミューゼオではお馴染みのファッションですが、女性にとってはあまり見慣れないかもしれません。

当連載では、クラシッククロージングの中でもレディスのオーダースーツとジャケットにフォーカスし、オーダーの基礎からテーラーの視点ならではのマニアックなコツまで3回(予定)にわけて森田さんに教えてもらいます。

まずは、レディススーツの原点から現在までの流れとともに、オーダー(手で作りあげられた)スーツと既製品の違いやそれぞれの魅力についてお届けします。スーツやジャケットが全てクラシッククロージングかと言うと、どうやらそうではないようです。ポイントは、中身と過程。