ザハ・ハディドとは?

ザハ・ハディド(Zaha Hadid・1950年10月31日ー2016年3月31日・イラク出身)は、イギリスを拠点に、歴史上で最も影響力のある女性建築家として広く知られている。現代建築における脱構築主義を代表する建築家の一人で、コンテストに優勝しても、斬新なデザインで建築することが難しいことも多いことから、「アンビルト(建たず)の女王」の異名を持っていた。

2004年には女性初のプリツカー賞(Pritzker Architecture Prize)を受賞した。有機的曲線や流れるラインを採用し、とてつもない高額の値段を付けた建築物で世界的に有名になった。
2016年に急逝してからも、ザハの右腕だったパトリック・シューマッハー(Patrik Schumacher)が後を引き継ぎ、現在も巨大なプロジェクトが多数進行中である。日本では新国立競技場のデザインにおいてその名が広く知れ渡っている。

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ダイニングテーブルや椅子、キャビネットなど、自宅にある家具には木を加工して作られているものや、そこに布地やレザーなどの異素材を組み合わせてあるものが多い。

天然素材である以上、素材の味わいを楽しめることと経年劣化をしてしまうことは表裏一体。

そして、家具はあくまで生活を豊かにするための道具なので、愛用すればするほど、汚れたり傷が付いたりしてしまうのは仕方のないことだ。

だからこそ、洋服や革靴と同じように日頃のちょっとしたメンテナンスが大切。適度なケアで良い状態をキープすれば、気持ち良く長く使い続けることができる。

そこで、今回は家具リペアの達人であるFizz Repair Worksの代表・西原弘貴さんにお願いし、家庭でできる簡単なメンテナンスと揃えておきたいケア用品を教えていただいた。

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日本文化は杉とともに。針葉樹を家具に活かす

ウォルナット、マホガニー、チークと聞けば、家具を思い浮かべる人は多いはず。しかし杉と聞いた時はどうだろう。まず連想するのは、残念ながら花粉ではないだろうか。針葉樹は家具には向かない。花粉を飛散させる。どうもネガティブなイメージがつきまとう。

太平洋戦争後の復興期に植えられた杉の木が、いま伐り頃を迎えている。当時、最優先課題だった住宅供給の需要に応えるべく国策として大量に植えた杉の木が、現在は上手く活用されず日本の森林管理を悩ませている。

グループモノ・モノ編集の書籍『杉でつくる家具』では、肘掛け椅子、ベビーチェア、サイドテーブルなど、いずれも素朴な木肌と洗練されたデザインが融合する魅力的な家具が紹介されている。ページをめくるうちにひとつの疑問が湧いてきた。

「本当に杉は家具に向かないのだろうか」

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そんな宮本さんが監修し誕生したプロダクトが「銘木コースターLegna」です。