ボッシュとは?
ヒエロニムス・ボッシュ(Hieronymus Bosch・1450年頃-1516年8月オランダ生まれ)は、風変わりなイメージや緻密な光景、宗教思想、神話のイラストレーション作品で知られ、シュルレアリスムのルーツの1人とみなされている初期フランドル派の画家。生涯はほとんど知られておらず、記録が少し残っている程度である。この時代にはヨーロッパで終末思想が蔓延していため、客観的に人間の正しい生き方と、反するとどうなるかを描いていたと言われ、「人間の欲望と深淵な恐怖を洞察する個性的な画家」として受け止められている。悲劇的かつ幻想的なスタイルは、16世紀に北方芸術に広く影響を及ぼし、サルバドール・ダリが特に影響を受けていることが判明している。ほとんどの作品が宗教改革の際に破壊されてしまい、確実に描いたとされる作品は現在25作品残っている。代表作には「快楽の園」「七つの大罪」などがある。