鬆とは?
鬆(す)とは、鋳造(ちゅうぞう)において鋳型に溶けた金属を流し込んだ際、それが冷却・凝固するときに、空気などのガスが内部に閉じ込められて生じる空間のこと。鬆ができると、本来は均質であるべきものの中に空間ができるため、強度が落ちる。
鬆ができる主な原因は、鋳造の際の熱収縮や空気の巻き込みによるもの。熱い金属が冷却され、固まる時に空気を巻き込んでしまっているため金属の粒子は粗くなり、細部まで調べるとスカスカの状態になる。一方で、金属を鍛え強度を向上させる鍛造において鬆が入ることはほとんどない。