草月アートセンターとは?
草月会館において、1958年に映画監督の勅使河原宏(てしがわらひろし)によって設立された組織。1960年代を通して日本国内の前衛的な芸術・文化を牽引する中心的な存在となった。1971年4月に解散した。
さまざまなジャンルの表現がその枠を越えて自由に集まり、創造し、発表し、批評し合えるといったアーティスト同士が交流できる場を目指したことが活動の始まり。
1960年代全般のジャズの研究的なコンサート「草月ミュージック・イン」、現代音楽の新しい発表の場となった「草月コンテンポラリー・シリーズ」、1960年代後半に特に活発な動きを見せたアニメーションや映像の実験の場「草月シネマテーク」の3本の柱を主に、きわめて幅広い領域にわたるイベントを草月会館や外部の会場で開催していた。舞台上での創作活動だけに留まらず、ポスターや機関誌「SACジャーナル」などの刊行もしていた。