ダグ・エイケンとは?

ダグ・エイケン(Doug Aitken・1968年生まれ)は、アメリカ・カリフォルニア出身のアーティスト。
1990年代から、立体的な構造のマルチ・スクリーンに複数の映像をシンクロさせて投影するビデオインスタレーションやサウンド実験を開始。イギー・ポップ(Iggy Pop)やファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)などのミュージック・クリップを手がけた。
1895年からイタリア・ヴェネツィアで開催されている現代美術の国際美術展覧会「ヴェネチア・ビエンナーレ」においては、代表作のひとつ「エレクトリックアース(Electric Earth)」が1999年に国際賞を受賞。
2013年のプロジェクト「Station to Station」では1台の列車をキネティック・スカルプチャー(人力や風力、あるいはモーターなどで動く部分をもった彫刻の総称)と見立て、10都市を経由しながら3週間かけてアメリカ大陸を横断した。各地で行われたハプニングには、ドライブインシアターあり、フラメンコあり、ブラスバンドあり、ピーター・コフィン(Peter Coffin)のUFOあり、エルネスト・ネト(Ernesto Neto)やウルス・フィッシャー(Urs Fischer)による遊牧民のゲルのようなテントありといった具合で、ベック(BECK)、パティ・スミス(Patti Smith)、キャット・パワー(Cat Power)、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)などの豪華なメンバーが旅を盛大に盛り上げた。

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ビデオアーティストCOBRAの原点回帰「言葉で説明できないもの」

ごく普通の世間的主題や美術史を軽妙に取り入れた映像作品を多く発表しているCOBRAさん。アーティスト・ラン・スペース「XYZ collective」のディレクターとしてその名を耳にしたことがある人も多いのではないだろうか

シュールでユーモア溢れる作品は、鑑賞者をたちまちCOBRAワールドへと引きずりこむ。そのインパクトは日本を飛び越え海外にも伝播し、ニューヨークやチューリッヒのギャラリーでも展示をおこなっている。

直近ではMISAKO & ROSENで加賀美健さんとの二人展「Romantic Comedy」を開催。「アクション」「パフォーマンス」といった美術の形式を取り入れた作品を発表した。近年はアートフェアに囚われるコレクターを揶揄する作品を作るなど批評性にも磨きがかかる。そんなCOBRAさんに今後の展望を尋ねると「原点回帰」と語ってくれた。

COBRAさんの「原点」とはどこにあるのだろう。新たなスタートラインに立とうとしているCOBRAさんに、本企画モデレーターでアート コレクターの深野一朗さんが質問をぶつけた。

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観るのと買うのは、世界が違う。笹川直子さんは、現代アートに育てられた

「みんなと同じでは、つまらない。違う道に進んでみたい」

程度の差こそあれ、誰もが抱いたことのある感情ではないだろうか。しかし多くの場合、なんとなく右へならえに甘んじてしまう。実際に、みんなと違う一歩を踏み出せる人は、意外と少ない。その道を30年歩みつづけられる人は、もっと少ない。

笹川直子さんは、「お気楽OLだった」と自身を振り返る1980年代のバブル期に、20歳で現代アートの道に足を踏みいれた。背中を押したのは、”へそ曲がり”な性格と好奇心。周りとは少し違うことがしたかったという。

それから約30年がすぎ、今、笹川さんは会社経営者として忙しい毎日を過ごしている。その生活を送る傍らでは、変わらずにギャラリー通いをつづけ、現代アートのコレクションを楽しんでいるという。へそ曲がりや好奇心だけでは続かなかったであろう、現代アートの魅力とは?笹川さんに話を聞いた。

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クリエイティブ・コンサルティングファームLOWERCASE代表、梶原由景氏による連載「top drawer」。第一回は作家ダミアン・ハーストが開いたレストランの備品を例に、アートと食とファッションの融合について考察します。

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現代アートコレクション400点、すべてが宝物。宮津大輔さんのコレクターとしての矜持

世の中には、さまざまなモノのコレクターがいる。しかし美術品、特に現代アートをコレクションするとなると、どことなく敷居の高さを感じてしまう人も多いようだ。それはひとえに「現代アートってよくわからない」からではないだろうか。

そもそも現代アートとは何だろうか。絵画や彫刻ならただの「アート」でよいのに、そこに敢えて「現代」と付くのは何故か。

そこで当連載企画では『What Is 現代アート!?』と題して、現代アートを取り巻くプレイヤーたちにお話を伺い、現代アートとは何か、それをコレクションするというのはどういうことか、について解き明かしていきたい。(モデレーター 深野一朗)