コンポジションとは?

独自に持っているボリュームや色を調整しながら各部分の形態と組み合わせ、全体として一つのまとまった作品を作りあげること。絵画に限定して使われる言葉ではなく、音楽や文学、建築の世界でもよく用いられる。
17世紀頃までは、ヨーロッパ美術において近世から近代へと向かうなかで強く意識されるようになり、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)やポール・セザンヌ(Paul Cezanne)などが取り組んできた。絵画におけるコンポジション(composition)の意味は本来の意味である「画面構成」「配置」を指しており、調和やバランスを定義するために用いられていた。
その後、ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)やピエト・モンドリアン(Piet Mondrian)といった抽象画家らにより、新しい意味を持つようなった。特にモンドリアンは、黒い直線と青・赤・黄の三原色で構成された「コンポジション」の作風を確立した。

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「言葉で説明できるものなら、絵にしなくていい。言葉で言ってくれればいいと思ってしまうんです」

しかしアート・マーケットの話題になると、マクロとミクロの視点を切り替えながら、世界の動向を明解に言語化して聞かせてくれる。

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100人コレクターがいれば、100通りのコレクションがある。これはコレクションの内容だけでなく、コレクターがコレクションと向き合う時のマインドにも言えることではないだろうか。

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父から娘へ。タグチアートコレクションのこれまでとこれから

タグチアートコレクションの名で知られる、ミスミグループ創業者の田口弘さんの現代アート・コレクション。

現在、蒐集や管理は長女の田口美和さんに引き継がれ、さらなる広がりをみせている。2018年11月時点で、作品数は約470点。

これほどのビッグ・コレクターならば、「いつかはプライベート・ミュージアムを」という思いがあってもおかしくない。

しかし弘さんも、美和さんも、特定の箱(スペース)をもつことは考えていないという。

かといって、コレクションを自分たちだけの楽しみにすることもない。コレクションの質の高さから、美術館などから出品依頼の声がかかることも多く、むしろ積極的に公開をしている。

過去には、タグチコレクションの名を冠した展覧会もたびたび開催され、来年も北海道内の美術館を巡回する予定だ。

父から娘に引き継がれるコレクション。インタビューで、弘さんは、しばしば実業家としての顔をみせながらアート購入時のアドバイスや、現代アートが持つ力を語った。美和さんからは、ギャラリー巡りを始めたころの意外なエピソードが明かされた。