コンポジションとは?
独自に持っているボリュームや色を調整しながら各部分の形態と組み合わせ、全体として一つのまとまった作品を作りあげること。絵画に限定して使われる言葉ではなく、音楽や文学、建築の世界でもよく用いられる。
17世紀頃までは、ヨーロッパ美術において近世から近代へと向かうなかで強く意識されるようになり、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)やポール・セザンヌ(Paul Cezanne)などが取り組んできた。絵画におけるコンポジション(composition)の意味は本来の意味である「画面構成」「配置」を指しており、調和やバランスを定義するために用いられていた。
その後、ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)やピエト・モンドリアン(Piet Mondrian)といった抽象画家らにより、新しい意味を持つようなった。特にモンドリアンは、黒い直線と青・赤・黄の三原色で構成された「コンポジション」の作風を確立した。