19 (Juke) “Ninety Seven Circles”

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今をときめく、画家/芸術家の大竹伸朗が、1978年に結成した、(基本的に)宅録バンドが19 (Juke)です❗️1980年12月から1982年9月まで.精力的活動していました。その時のメンバーは、Shinro Ohtake, Takuji Nomoto, Toshiaki Tohyama, Yohko Ohtaとのことですが、どの時期に誰がいたかは不明です。この間に4枚のLPと1枚のシングルをリリースしています。ただ、人前でのライブは殆どやっておらず、一回だけ、法政大学学館大ホールでやったらしいです。ファーストアルバムは、G, B, Dr & Voと言うロックの基本の4ピースでありながら、メチャクチャに歪んだショートトラック45曲も詰め込んでいたことで、自主制作としては話題になりました。そして次にリリースされたのが、この作品 ”Ninety Seven Circles”です。ここでも編成はほぼ同じで、曲によってはシンセらしき音も入ると言う感じです。大竹氏は、19 (Juke)を始める前に、1980年に武蔵野美術大学を卒業し、2度目の渡英をします。その際、友人でもあった芸術家Russel MillsとロックバンドWire/DomeのメンバーであるBruce Gilbert及びGraham Lewisとの4人でサウンド・パフォーマンスを行なっており、その年の10月に帰国し、早速、19 (Juke)を再始動し、アルバム作製を始めます。この時は部室でのライブ演奏をラジカセ一発録りで録音したとのことですが、大音量であった為、バランスや音は歪みまくり、ノイズ・ロックのようになってしまいました。しかし、彼等はそれを良しとして、編集し、ファーストアルバムを作ります。それで得たお金でミキサーを買い、セカンドアルバムに向けての音源の作製にかかります。音の分離は良くなりましたが、相変わらずの歪んだノイズ・ロックなシングルをリリース後、セカンドアルバムとしてノイズ・ロックな音源をリリースします。それが、本作品になります。本作品も曲数は多いのですが、ラジカセ録りだったのか、歪みまくっていますね。rawな音ですが、説得力がありますし、音楽的にもエフェクトをかけたり、シンセを使ったりと進歩しています。ただ、この後にリリースされたサードと4枚目は、手作業によるテープループなどを用いたりと全く違う形態の音楽になっています。私は個人的には、このアルバムの前に出たシングルが大好きで、当時は本アルバムと共に愛聴していました。芸術畑の人がその感性のまま、音楽をやるとどうなるか?と言う疑問に対する答えの一つが、この19 (Juke)なのかも。この時代に、ノイズ・ミュージックに整合性を持たせたかったアーティストやグループが多かった中で、敢えてラジカセ一発録りと言う逆転の発想で音楽を作り上げたと言うのが興味深いです。是非、皆さんも聴いてみて下さい。最近、19 (Juke)の全ての音源が再発されたので、一度、聴いてみて下さい!

A1 “HEAT” (0:58)
A2 “Russian Nurse” (1:41)
A3 “For Several Years” (3:05)
A4 “We Had Love” (0:10)
A5 “They Don't Dance Much” (0:56)
A6 “Brad” (4:30)
A7 “Me And My Shadow” (6:27)
A8 “After Dark (IDEALE)” (4:50)
B1 “Barcerona” (1:25)
B2 “Dog And Naught” (2:17)
B3 “Two Hares” (2:00)
B4 “His Daughter” (2:40)
B5 “Black Olympia” (2:55)
B6 “Eurasia” (1:42)
B7 “Similar Mistakes” (1:01)
B8 “The Curtain Never Fall” (4:46)
B9 “Prelude” (0:35)

https://youtu.be/ZKORv7phOhY?si=tyeDUO3xrefju7cz

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