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Contax T / Sonnar 38mm F2.8 Nex_Ver.
1984年、京セラ株式会社から発売された、「 CONTAX T」世界最小のレンジファインダー機、手のひらに収まるコンパクトボディにカールツァイス製の高性能レンズ、ゾナー38mmを搭載したカメラのレンズのNexマウントです。
CONTAX Tは、単焦点コンパクト機シリーズで高級コンパクトカメラという分野を築いたカメラとしても有名で、この後のCONTAX T2で、高級コンパクトカメラの不動の地位を獲得します。
「カメラは、まず何よりも映像である。なるべく、楽に携帯できる方がいい。しかし、実用本位で経済性ばかり重視した、画一的なカメラは持ちたくない。本物だけが持っている、あの、ずっしりした手ごたえを味わいたい。男の願望を抱きつづけるカメラ愛好家たち。その期待に応えて、一眼レフの頂点を極めたコンタックスが、全く新しい次元からコンパクトなカメラを完成しました。35mmレンズシャッター式AEカメラ コンタックスT。京セラ、カールツァイス、ポルシェデザイングループ。国際技術協力の成果です。」( カタログより)
沈胴式のレンズにも、拘りがある!!
ゾナーT*38mmレンズは4群5枚構成で、最初はほかの大多数のコンパクト機のように、テッサータイプも考えられたようですが、やはり画面隅の画質に難があって、この形式になったといいます。
古典的ゾナーは、貼り合わせ面を多用した3群形式が一般的だが、このレンズの主点は、ずっと前方にあるいわゆるテレフォト形式になっています。コンタックスTも沈胴ではあるが、レンズの全長を短くするという至上命令があり、この一眼レフ用望遠のゾナーを広角化したとみられます。
カールツァイス新設計のゾナーは、色再現、コントラスト、カラーバランスなど、他のレンズシャッターカメラでは得られない高い描写性能を発揮します。