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MITUTOYO 20X P-HEXANON
MITUTOYO 20X P-HEXANONという聞きなれないレンズに興味を抱き、
最近、映写機のレンズをコレクションし始めたので、
映写機のレンズかと思い「ポチ」っとしてしまいました。
HEXANON 小西六の製品だから、簡単に検索できると思っていたら、
大間違いでした。調べても、調べても情報がなく、
精密測定機器のMITUTOYO で調べてやっと、レンズ名だけがカタログの備考に載っているだけで、素性が分かりませんでした。
検索サイトを探し回っていると、アメリカのサイトでこのレンズが売りに出ていたので、
やっとのことで、精密機器の投影機の検査レンズであることがわかりました。
投影機=映写機 では無いことを初めて知りました。
テレセントリックレンズ ?
テレセントリックレンズという聞きなれない名前のレンズでした。
「テレセントリックレンズとは主光線が焦点を通るように配列された光学系をいい、主光線が光軸に対して平行なレンズ、つまり画角が0゜となるレンズを指します。
一般の光学レンズを使用して、例えばピンの垂直度等を見た場合、画面の中央部では正確な画像が映し出されますが、画面の端部では視差により物体が曲がって映し出されます。
光学系にテレセントリックレンズを使用した場合、同倍率の光学系に比較して画面中央と端部の視差による歪みが極めて小さく、検査対象物が画面上の何れの場所に映し出されていても正確な画像情報が得られます。」
要するに、遠近感が出ない前景も背景も同じ大きさに写る、ただし被写界深度が極端に狭いレンズということらしいです。
《 作例 》
面白い撮影ができると思い、早速、改造に着手しました。
このまま、LUMIXに当てがうと、撮影ディスタンスが1〜10cmのマクロレンズ、鏡胴を撮影素子の0.5mm近くまで削りまくって、なんとか20〜150cmのディスタンスを得ることができました。本当は無限遠を出したかったのですが、焦点距離 約100mm f5.6位 のマクロレンズが出来ました。フルサイズだと蹴られるので、M4/3マウント仕様です。
3-4枚目の写真、被写体が前後しても大きさがあまり変わりません。だだ、ピントが外れた部分のボケは、想像以上に大きです。
5枚目の写真は、20cm位のワーキングディスタンスで撮影。20cm位の距離で設計されたレンズらしいので、このぐらいの距離で撮影するのが良いみたいです。
6枚目の写真は、50cm位のワーキングディスタンスで撮影。ピントが甘くなり始めました。発色も良好で、背景のボケも素直なようの気がします。
被写体を選ぶレンズですが、花のマクロ撮影には面白いかと思います。
撮影条件が揃ったら、ボケを生かした撮影したいと思います。