Sunpower / The Marketts

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 The Markettsは1964年に”Out Of Limits”というアルバムを出しております。いわゆる「宇宙もの」で、全曲を #トミー・テデスコ (そうです。別ページの50ギターズでソロ・ギターを担当している人です)がテレキャスターをパキパキと弾いております。マーケッツのアルバムの中では一番「エレキ・インスト」しているアルバムです。ですが、残念なことに、私はこのアルバムをCDでは所有しているものの、アナログでは持っておらず、ここに飾ることが出来ません。ということを最初に申し上げておいて、このアルバムです。
 “SunPower”は1967年に出されたマーケッツ名義のアルバム。プロデューサー&アレンジャーは #レイ・ポールマン が担当しています。彼は60年代アメリカ西海岸のトップ・セッション・ベーシストの一人です。親指1本でベースを弾くという不思議なスタイルながらベンチャーズなどを含む多くのバンドの録音で実はベースを弾いています。なぜ、ベーシストの彼がこのアルバムを担当しているのか?そこがこのアルバムのキー・ポイントなのですが、このアルバムすべての曲でリードを担当している楽器はベースなんです。ベースと言っても6弦ベース、別名バリトン・ギター。普通のギターよりも1オクターブ低い楽器です。エレキ・インストでアルバム中1曲くらい6弦ベースをつかうことはありますが、全曲でリードを取るとは大胆な。そんなことを知らない私このアルバムを入手したとき、たまたまヘッドフォンを装着して聴いたので頭の中をかき回されたような感覚を持ちました。ヘンテコなアルバムです。
 タイトルやジャケットは明らかにヒッピー文化を意識しています。そして取り上げた曲はバラバラですがとにかくタイトルに「太陽」がついている。まさにヘンテコ極まりないです。
 そんなアルバムをステレオ、モノラル、CDと3種も持っているなんて、私もヘンテコなんでしょうか。

Side A
01 Sun Power
02 California Sun
03 The House Of The Rising Sun
04 Sunshine Girl
05 You Are My Sunshine
06 Summer Sunset
Side B
01 Mexican Sunset
02 Sunshine Superman
03 Canadian Sunset
04 Come To The Sunshine
05 We'll Sing In The Sunshine
06 San Remo Sunset

1967/ Liberty Records (WPS-21870)

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