「鋼鉄の死神…ミヒャエル・ビットマン戦記」(大日本絵画 MGコミックス/小林源文作)

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源文漫画の中でも傑作中の傑作、ドイツ軍の戦車兵エース、ミヒャエル・ビットマンの戦歴を、親衛隊への入隊から、東部戦線を転戦しタイガーⅠに乗って激戦のクルスク戦を戦い抜き、西部戦線に転進してからは英米軍と戦い、そして、無敵であったはずのタイガーⅠでファイアフライに討ち取られる…、その死の瞬間までを辿る戦記モノ漫画。

特にノルマンディ戦でのヴィレル・ボカージュ村の戦い、、、ビットマンの短い人生における最大の山場でもあり、大戦後半のドイツ軍全体の戦史の中で光り輝く数少ない勝利の記録の一つです。(英軍にとっては散々な悲惨な記録です…)

戦車好きな方は、青少年時代にこれを読んだ方は多いのではないでしょうか。

ところで、ヒトラーの時代のドイツとナチス党、そして親衛隊の歴史は複雑です。このストーリーを読んだだけでは親衛隊員だったビットマンの思想的なところまでは分かりません。私は他の歴史書でこの分野をしっかりとは学んでおりません。なので、単純にコレだけ読んでこの分野、この時代の真髄を語ることは出来ませんが、戦記漫画として読めば、この「鋼鉄の死神」は間違いなく傑作だと思います。

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