「レイアウト ガイド」(機芸出版社編)

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雑誌「鉄道模型趣味」(TMS)を刊行する機芸出版社より、昭和34年発行の「レイアウトガイド」。戦後から14年、当時の日本でも鉄道模型を趣味にしていた裕福な方々がおられたことが分かります。
まだ車両や材料、部品の入手もままならない中で、工夫して素晴らしい作品を生み出しておられたんですね。

父が若いころから本書を持っており、それを後年に買いなおし(昭和57年版)たもののようです。
父が遺して、私が引き継いでいます。私も、子供のころから本書をよく読んでいました。

本書(または月刊誌の元記事)で、米国のG&D鉄道が初めて日本に紹介されたのではないでしょうか。

表紙の裏のレイアウト図、これを父が若い頃から好きだったそうで、このレイアウトを建設するのが父の夢でしたが、線路は必要分買い込んで、結局作れずじまいで亡くなりました。
私が、やりたいことは、出来るうちにやるべし!と思うようになったきっかけでもあります。

そして、巻頭に掲載されているモンカル・ライン、たしか昭和20年代後半の記事ですが、、、いまから30数年前の平成一桁の頃、西荻窪の古道具屋でこのモンカル・ラインの残骸がバラ売りされているのを見たことがあります。

そうやって主の死後に廃棄されたり、バラ売りされるんだなぁと、、、複雑な気持ちになったことを今でも覚えています。(仕方ないことですが…)

私にとって、この本には、いろいろあるんです。

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