「信越本線横川駅周辺鉄道文化財調査報告書」(高崎財務事務所地域振興室・松井田町)

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国鉄・信越本線の横川~軽井沢間、通称「碓氷峠越え」は、明治中期にラック&ピニオン式の登山鉄道方式で開業、多くのトンネルや眼鏡橋が赤レンガで建設され、昭和30年代に並走する通常の粘着運転方式の新線が開通するまで使用されました。

そして、その旧線の遺構はいまでは観光名所や鉄道遺産として保存されているのですが、その遺構を平成初期に調査した際の報告書。

調査を行ったのは「信越本線横川駅周辺鉄道文化財調査委員会」、平成元年にフィールドワークによる現地調査を行い、平成2年にこの報告書が発行されました。
その後、これらの遺構の観光目的での保存が進み、また、横川には碓氷峠鉄道文化村もオープンし、この地域全体で鉄道遺産の保存や観光活用が進んだのです。

本書は、建設当時の図面や記録写真も豊富に掲載されており、とても貴重で有益な資料。鉄道施設に興味のある方にはお勧めです。

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