「英軍ヒストリカル・ポストカード③ スコッツグレイ関係」(スコッツグレイ博物館)

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英軍ヒストリカル関係のポストカードを蒐集しており、先に掲載した①と②はセット品で集めたものですが、この③に掲載した6枚はバラで購入したものです。

英国のスコッツ・グレイ博物館からの通販で入手。

まず、画像の左上から。
タイトルは「The Royal Scots Greys, 2nd Dragoon…Trumppeters, Review Order」、つまり、スコッツ・グレイ連隊のラッパ手の正装を描いた絵です。「スコッツグレイ(第2竜騎兵)」と名乗っているので、1921年以降の姿だと思います。

上段の真ん中。
スコッツグレイの制帽、バッジ、記章などが描かれた絵ですが、タイトルが「2nd Dragoons, Royal Scots Greys」とあるので、第2竜騎兵時代、1877年~1921年までの姿ですが、この制帽だとWW1寄りの時代の姿だと思います。

上段の右上。
この人、ロシア皇帝ニコライ2世です。
英軍の各連隊は、本当の指揮官とは別に「名誉指令官」として「Colonel in Chief」という制度があり、1894年(大津事件から3年後)から1918年のカーネル・イン・チーフがロシア皇帝のニコライ2世だったのです。
そのニコライ皇帝がスコッツ・グレイの制服に身を固めている姿を描いたです。
なぜニコライ2世がカーネルだったかはよく分かりませんが、英王室との関係からでしょうか。
皇后アレクサンドラは、ドイツ帝国ヘッセン大公国のルートヴィヒ4世太公とその妃アリス(英国ヴィクトリア女王の次女)の娘であったので、つまりヴィクトリア女王はニコライ2世の義理の祖母にあたります。

つぎは右下。
タイトルは「The Royal Scots Greys, 2nd Dragoon…Sentry, Review Order A squadron in Khaki drill order」、つまり、「スコッツグレイ(第2竜騎兵)連隊、儀仗姿の歩哨と、カーキ色の演習姿の部隊」、、、sentry=セントリーというのは「歩哨」という意味です。
この部隊名と、カーキの制服が出てきているので、左上の写真と同じくWW1時代、1921年以降ですね。

そして、下の真ん中と下の左。
真ん中が第3カービン銃騎兵(プリンス・オブ・ウェールズ近衛竜騎兵)連隊の紋章で、左がスコッツグレイ(第2竜騎兵)連隊の紋章ですが、第2次大戦後にこの2つの部隊が合併して、今のスコッツグレイ連隊を形成しています。

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