金銀鉱石 (gold-silver ore) 天領山 #0124

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この標本は静岡県賀茂郡河津町にある標高349.9mの天領山南麓、仕置沢(菖蒲沢)流域にあった慶長時代の鉱山跡で採集されたものです。白い部分は石英、黒色の帯状部分は微粒の輝銀鉱や金粒が濃集して黒く見えるいわゆる銀黒です。(1~2枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

天領山は河津町南海岸に聳える標高349.9mの山です。江戸時代初期、慶長時代(1596-1615年)に天領山から縄地に至る地域は天領(江戸幕府直轄地)となり、伊豆金山奉行であった大久保長安の指揮下、採掘された金銀鉱は河津町内で灰吹き精錬され、慶長大判など金銀貨原料となったと考えられています。

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