52 ステゴケラス STEGOCERAS  良質の頭骨の存在

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ステゴケラス (Stegiceras)
 
鳥盤類/堅頭竜類/パキケファロサウルス科/体長:3m/名前の意味:屋根のような角
 8,400万~7,100万年前/ 産出地:カナダ、アメリカ

北アメリカ大陸産の小型堅頭竜類。ステゴケラスの歯はトロオドン(現在のステノニコサウルス)の歯と非常によく似ており、かつては同じ恐竜とみなされていたが、後に部分的な骨格が発見されたことで、何故か歯が似ているだけで、まったく別の恐竜であることが判明した。カナダで発見された完全な頭骨をはじめ、頭骨に何種類があり、より大きく厚みのあるのがオスで、小さいのがメスとされる。ドーム状の頭の周囲には骨質の瘤と短い角があり、仲間に対して自分をアピールするためのものと考えられている。
この草食恐竜の化石はあまり見つかってはおらず、限られた化石の大半を頭骨のかけらが占めているのはその厚さと頑丈さゆえに化石として年月に耐えられたからであろうと思われる。
また化石が少ないのは山岳地帯に住んでいたからだとする専門家もいる。そのような地域に生息する動物の痛い尾は、非常に化石になりにくいというのである。
しかし現生の山岳地帯に棲息するヤギの一種には岩場を歩くために必要なヒズメの発達があり、収斂進化理論からはそのようなヒズメの発達があったかどうかが推測できれば良いのだが、唯一検証するための化石が保存されにくいとなればその辺は不明としか言いようがない。
ステゴケラスは、小型獣脚類であったステノニコサウルスの歯に似た歯を持っていたことから小動物や昆虫なども食べる雑食性であったと推測される。獲物の少ない山岳の岩場に棲息するとなれば案外死体等を漁る腐肉食性も有していたかもしれない。

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