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- 47 サウロペルタ (SAUROPELTA)専守防衛のプロ
47 サウロペルタ (SAUROPELTA)専守防衛のプロ
サウロペルタ Sauropelta
鳥盤類/鎧竜類/ノドサウルス科/体長:8m/名前の意味:盾のトカゲ
1億2,100万~9,400万年前/産出地/アメリカ
北アメリカ産の大型ヨロイ竜類。ポラカントス科の絶滅した後に現れたノドサウルス科のヨロイ竜の中では最大であり、北アメリカの恐竜シーンに最も早く登場した種類。
このサウロペルタのようなノドサウルス科のヨロイ竜には尾に反撃用の威嚇的なコブは見られないが、体の上部は鎧(よろい)で覆われていた。
背中には大小の骨質の瘤が独特のパターンで並び、首から肩にかけては4対の鋭い棘(とげ)が生えていた。中でも、最も大きい肩の一対の棘は、当初、ステゴサウルスのように尾に生えていて自己防衛のための武器となっていたと考えられたが、円錐形の棘の底面が尾に生えていたとするには大きすぎ、他のノドサウルス科の仲間のように、肩の棘ということで落ち着いている。
泥地でも砂地でも、この恐竜が地面にうずくまると、その頑丈な鎧と棘が凶暴な肉食恐竜の攻撃を完封したと思われる。
当時の肉食恐竜の脳から長期にわたって持続的に一つのことに集中する能力は持ち合わせてなかったと思われ、長時間の守備は必要なかったのかもしれないが、危機は一瞬であり、ひっくり返され、弱点となる腹部を晒すようなことがあれば、命運は尽きる。
そのため、肩の筋肉は地面にしがみつくため相当な強さが発揮されたものと思われる。
現在の人類の最大の防御は攻撃であるが、ちと見習うべきでないかね。