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カルメン・マキ&OZ『カルメン・マキ&OZ』
【2024年2月10日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
2月は「日本のロックの夜明け」をテーマにお送りしています。今回はカルメン・マキ&OZのデビュー・アルバム『カルメン・マキ&OZ』です。
「時には母のない子のように」で鮮烈なデビューを飾ったカルメン・マキこと伊藤牧は、1951年5月18日、アメリカ人の父と日本人の母との間、鎌倉に生まれました。私立高校を2年で中退して、イラストレーターか役者になろうと考えていたころ、寺山修司の劇団「天井桟敷」の公演を見て入団を決意。早くもその年「書を捨てよ、町へ出よう」で初舞台を踏みました。
それがレコード会社関係者の目にとまり、1969年、発足したばかりのCBSソニーから寺山修司が作詞した「時には母のない子のように」でデビュー。するとたちまちヒット街道を驀進してレコード大賞を受賞、紅白歌合戦にも出演しました。エキゾチックな顔立ち、17歳とは思えない大人びた雰囲気で国民的歌手となった彼女は、ご褒美にプレゼントされたレコードで聴いたジャニス・ジョプリンに衝撃を受けます。
一気にロックへと傾倒し、1971年にはブルース・クリエイションとの共演アルバムをリリース。翌年カルメン・マキ&OZを結成して、ロック・バンドとしての活動を始めます。OZは、ビアガーデンやディスコ、キャバレーなどをまわる下積みを経て75年にポリドールから1stアルバム『カルメン・マキ&OZ』をリリース。これが当時のロック・アルバムとしては異例の大ヒットとなり、来日したジェフ・ベック・グループなどのオープニング・アクトもつとめました。
OZはライヴを含む4枚のアルバムと3枚のシングルをリリースして、77年に惜しくも解散。その後もいくつかのバンドや、ソロとして日本のロックシーンをリードし続けますが、商業ベースの音楽活動に疑問を抱き、所属していたレコード会社、プロダクションを離れフリーに。2000年代はフォークやロックといったジャンルにとらわれず、幅広い活動を展開。2018年には、カルメン・マキ&OZとして41年ぶりの単独公演を行い、再結成ツアーも開催しました。現在もこのOZのメンバーと共に、またソロ・シンガーとして活動を続けています。
カルメン・マキ&OZのデビュー・アルバム『カルメン・マキ&OZ』
SIDE A
「六月の詩」
「朝の風景」
「Image Song」
SIDE B
「午前1時のスケッチ」
「きのう酒場で見た女」
「私は風」
カルメン・マキ&OZのデビュー・アルバム『カルメン・マキ&OZ』いかがでしょうか?
ちなみにカルメン・マキ&OZのメンバーは、後にRCサクセションに加入する春日博文がリーダーで後にカシオペアへ参加する成瀬喜博など、腕利きミュージシャンが出入りしていました。
https://carmenmaki.jp/
カルメン・マキ オフィシャル・サイト