岡山芸術交流2022

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岡山芸術交流2022
Okayama Art Summit 2022
Do we dream under the same sky

岡山市内数ヶ所の会場で3年に一度行われるる岡山芸術交流2022を11月の日曜祝日を利用して鑑賞。
今回のアートディレクターはアルゼンチン生まれのタイ人であるRirkrit Tiravanija が担当し、13ヶ国28組のアーティストが作品を寄せています。
「私たちは同じ空の下で夢を見ているのだろうか」
空には目に見える境界が無い為にこの地球上では全ての人々が同じ空の下で暮らしている、と思いがちだが本当にそうだろうか? そして我々の見る夢も同じだろうか?
今回はアジアや南米などにルーツを持つアーティストが多く集い、現在の欧米中心の文化や社会規範に対する対立軸としての作品(リクリットはそれを非西洋的ヘゲモニーと形容している)が集められているようだ。夢とは無自覚の自我であるとか、抑圧された願望だとか、深層心理の顕在化であるとか様々な解釈がされているが、夢の形成には自らの生活環境が無意識的ながらも大きなウエイトを占めていると考えられることから、出身が異なればそれぞれの夢も異なって当然だ。今回のテーマで言われる夢とは各アーティストが提示した作品であり、空とは西洋的ヘゲモニーと形容された欧米中心となっている支配的な資本主義や道徳観のみならずここでは芸術的価値観等も含まれると考えるべきだろうか。
その意味において現代の社会構造の中で各自の活動の現在地を示す作品がランダムに展示され、夢によく見られるようなストーリーの無い混沌とした世界感が展開されていた。
正直言って全く理解不能な作品も少なからず見られたが、それらをも含めて多くの作品群にどっぷりと浸る快感に久し振りに酔いしれた休日だった。

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