- Japan Hand Engraved Revenue collection Museum
- 12F 第三次発行1銭黒色(和紙、目打)/ 3rd Issue, 1 Sen black, native paper, perforated
- 第三次発行1銭黒色:初期使用例(明治8年3月) / 3rd Issue 1 Sen black : early usage (March, Meiji 8)
第三次発行1銭黒色:初期使用例(明治8年3月) / 3rd Issue 1 Sen black : early usage (March, Meiji 8)
第三次発行1銭黒色の田型を第一次発行5銭一枚と混貼した明治8年3月の使用例。画像2枚目は印紙部分の拡大図。
長谷川(2022)では「最古使用例に明治8年12月30日のものがある。」とされているが、この使用例はそれを大幅に更新するもの。
第三次発行印紙については、用紙は和紙のままであるが、明治7年後半からそれまで使用されていたルーレット目打に代わって通常の穿孔目打が使用されるようになったとされている。改色などに伴う新規発行として位置付けられていないため、布告などの公的な資料による配布、使用の開始日は不明であるが、目打形式の変更時期を勘案すると、第三次発行印紙の使用開始は明治7年後半から明治8年始めと考えられる。明治7年付けの使用例の発見が待ち遠しいところである。