- Japan Hand Engraved Revenue collection Museum
- 14F 第三次発行10銭青色(和紙、目打)/ 3rd Issue, 10Sen blue, native paper, perforated
- 第三次発行10銭青色:第二次発行10銭青色との同一ポジション(小エラーあり:版番号未同定)/ 3rd Issue 10 Sen Blue - identical position to 2nd Issue (with minor error - plate TBD)
第三次発行10銭青色:第二次発行10銭青色との同一ポジション(小エラーあり:版番号未同定)/ 3rd Issue 10 Sen Blue - identical position to 2nd Issue (with minor error - plate TBD)
第三次発行10銭青色のいくつかの版は、その前の第二次発行10銭青色と同一の原版を使って製造されたことがわかっていて、小生のコレクションにもいくつかのペアがある。
このペアは、第三次発行10銭青のプレーティング作業の過程で見つけたもので、画像2枚目のとおり、左上隅の隅飾りの下側にある小ループが欠落していること、右下桜花紋の下側の青海波紋様が不完全という細かいエラーがある。
加えて、上下額面の枠線が一部はみ出ているなど、エラーとまでは言えないものの、仕上げが少々雑という特徴がある。
実は、第二次発行10銭青のプレーティング作業中にこれらのエラーを持っている印紙(版番号未確定)を以前に見つけており(画像3枚目)、今回の第三次発行10銭青で同じエラーを発見したときはかなり感激した次第。
なお、この印紙は元のリーフ(いずれもEx 古屋)では第三次が「Plate 3」、第二次が「Plate 7」となっているのだが、いずれも同じリーフに貼られている印紙とは異なった特徴を持っており、元々のプレーティングは間違っている可能性が高い。「銭」「處」など、特徴的な筆跡が目立つが、現時点では版番号は未同定である。
細かいエラーや版欠陥がプレーティングに大いに役に立つ、いい例であろう。