Symphysurus sp.

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近年、軟体部が保存された化石が多く発見され注目を集めるFezouata層、何と言っても特徴なのは大型の三葉虫でも軟体部が保存されている事です。拡大しなくても大きな組織の構造が分かるのは、三葉虫の構造を知り得る画期的な産状といえます。この標本は、それでも小さい方ですが、触覚の節構造、頭部から胸部にかけてのグチャグチャに見える部分も内蔵の保存が化石化しているものです。

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    tatsutoy

    2023/10/01 - 編集済み

    丁度先月Nature誌に、三葉虫が何を食べていたか、を記した論文が公開されていましたね。チェコのグループがシンクロトロン放射光X線マイクロCT(SRXµCT)を用いて、リカス目三葉虫の消化管について詳細な画像を掲載しています。見ると、カルポイドやヒオリテス、カイミジンコの断片が綺麗に写っており、古生代の海底を伺い知れ、三葉虫がこれらを漁っていた事が解ります。

    https://www.nature.com/articles/s41586-023-06567-7

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      Trilobites

      2023/10/01

      モロッコ産ではなく、チェコ産のBohemolichas incolaというのが驚きです。リカスは肉食であるというのが証明されたことになりますね。モロッコ産で色々出ている化石からも研究が進めば、新たな新発見が多く出るでしょうね。SRXµCTという技術は、それにしても凄いですね。

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    ktr

    2023/10/02 - 編集済み

    平べったいのでわかりにくいですが、ニレウスの仲間なんですね。
    私はアルマジロ状態でないニレウスが欲しいんですが、高くてなかなか手が出ません。
    軟体部標本については勉強不足でなにもいえませんが、これだけ保存がいいと、裏側に脚がついてるんじゃないかと思ってしまいます。

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      Trilobites

      2023/10/03

      ロシアの二レウスの真っすぐ伸びた個体、私も良い標本があれば欲しいですが、殆どの個体が軽く丸まってしまうのは、習性なんでしょうね。

      殻を捲ると脚の保存が良い個体も良く見つかっています。流石に削る勇気は無いですが、中国産とも違った保存状態の良さには驚きます。

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    trilobite.person (orm)

    2023/10/03 - 編集済み

    M.hammondiなどもそうですが、この種のように、ある程度サイズのあるアサフス系の三葉虫では、触覚が節まではっきり見えて楽しいですね。
    Natureの例の論文は、先日私も偶々見つけ驚きつつ読んでました。特にヒオリテスや貝形虫は、figureの画像で見るとまさにそのものの形で、ここまで具体的に、三葉虫の食性がわかる日が来るとは思いませんでした。他に、この種のgut内環境が、アルカリ~中性寄りであった可能性が高い事なども書かれていましたね。将来的に、他の種の化石でも同様にして調べる事ができれば、三葉虫の目別の食性などが分かる可能性もあり、大変興味深いだろうなと思います。

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      Trilobites

      2023/10/03

      入手できるうちに、同じような標本でも抑えておきたいと思える産地です。軟体モノを気にして集めているので、また良い個体があれば買うと思います。

      tatsutoyさんに教えて頂くまで、natureの論文は知らなかったですが、一通り目を通して、私も同じようにアルカリ寄りの下りなど、そこまで分かるんだと驚いてました。チェコ産にの数も状態もそれ程良いとは思っていなかった産状より、中国やモロッコ産の軟体部の研究が進めば、今まで知られなかった三葉虫の生態が大きく開ける気がします。

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    三葉虫の巣穴

    2024/01/24 - 編集済み

    これはすごい!節がくっきり。

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      Trilobites

      2024/01/24

      こんなにクッキリしていると描いたんじゃないかと逆に疑いたくなりますね。実物を手にしてルーペで構造を確認するまでは、そんな疑いを持ってました。

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