Misszhouia longicaudata

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ユネスコ世界自然遺産(澄江の化石産地/2012年登録)から産出した驚異的な保存状態のNaraoiaです。これだけ見ると、ウミウシみたいで三葉虫には見えませんが、良く見ると軟体部だけの化石と分かります。鰓肢と歩肢の構造が良く分かり、現生の甲殻類と同じように絶え間なく動かしていた様子が目に浮かびます。背中の外殻で分離したのでなく、殻の内側の軟体部で分離すると、この様な産状になるそうですが、この様な保存状態は、澄江であっても多くはありません。

(中国名:長尾納羅虫)

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    trilobite.person (orm)

    2023/04/29 - 編集済み

    ぱっと見、カンブリア紀の何かの多毛類の仲間かと思いましたが、ミスチョウイアをventralからみた構造でしたか。内肢?の鰓が、しっかり見えて素晴らしいですね。
    どこまでを収集範囲とするかにもよりますが、本種やナラオイアだとか、あるいはXandarellaとかKuamaiaのような、三葉虫類/形類は、三葉虫の最初期の進化と分岐を辿る上で重要だと思うので、ちょっと集めたくなりますね。

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      Trilobites

      2023/04/29

      こんな足があれば、意外と遊泳能力は高かった気がしますね。ventralでは実はなく、分離する時に殻がnegative側に剥がれてしまったが正解で、澄江ならではの化石だと思います。分類的に三葉虫とするのは見解が割れますが、絶滅した近縁は収集対象とはしています。きりが無いのでカブトガニ位離れると対象外としております。

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