- Trilobites Museum
- 4F Devonian period
- Reedops cephalotes hamlagdadianus
Reedops cephalotes hamlagdadianus
この化石をじっくり見ると、三葉虫コレクターでも気持ち悪いと目を逸らす人もいるかもしれません。無数の巻貝が三葉虫の周辺を蠢いている訳ですから、無理もありません。三葉虫の化石として見た時も、醜い異物として邪魔な存在でしかないので、普通のプレパラーターでしたら、奇麗に取り除いていると思います。ただHammi氏は、当時の環境を伝える価値を理解していますから、非常に手の掛かる、この様な産状の化石を残してくれているのです。巻貝は常に共存していたというより、この三葉虫の死後、腐敗する前に集まってきた掃除屋なのだと個人的には想像していますが、他に理由を考えてみるのも楽しいです。
tatsutoy
2022/01/21 - 編集済み古生代海底の食物連鎖を想起させる様な標本ですね。現代でも巻貝は歯舌を用いて、硬組織を難なく削り取り捕食するので、Trilobitesさんの推論には説得力があると思います。それにしても、母岩も有機物を沢山蓄えている様に見える不思議な質感ですね。私が化石を集めていた頃は聞いた事のない産地名です。
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Trilobites
2022/01/22 - 編集済みこの2年位前からHammi氏から提供される、これらの三葉虫は、完全体というよりは少し崩れた様な産状で、見た目は脆そうに見えますが、結構緻密で硬い石です。この緻密な石質が巻貝の様な小生物まで保存できた要因かと思います。産地情報少し修整しました。Mdâourと呼ばれる地区で新産地だと思います。今までのモロッコ産に無い新たな発見が出来そうな情報を秘めていて注目しています。
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trilobite.person (orm)
2023/02/20 - 編集済み興味深い標本ですね。私も、死後の掃除屋説に一票投じたいです。
私は三葉虫プラス他の生物というタイプの化石が好みなので、こういう標本でも、気持ち悪いという感情よりも、ワクワクする気持ちが先にきてしまいます。ここ最近の、Hammi氏のプレップの動向を知らないのですが、暫くこういうプレパレーションも続けてくれると私的には嬉しいものです。
Trilobites
2023/02/20この手の産状は、絶対お好みでしょうねと理解できます。数は、多くはないですが、定期的に市場には供給されてますので、入手は出来ると思います。
見た目は柔らかそうですが、相当に硬い緻密な母岩なので、剖出は本当に技術と根気がいる事が想像できます。きっと他の産地でも同様な事象は発生しているけど、残存できる環境に無かったと想像できますので、この新産地から何か新たな発見が生まれる可能性を秘めていますね。
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