Delgadella lenaicus

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入手できる三葉虫の中でも最も初期の産地の一つであるシベリアのシンスク累層。産地は、2012年にユネスコ世界自然遺産(レナ川の柱群)に登録されています。元々アクセスが悪い上に極寒の地、更に世界遺産に登録となり、出てきても高額な標本となる産地です。エオディスクスの仲間は、世界各地で報告があれど、どの産地においても個体数が少なく、収集の障壁になっているコレクターも多いと思います。分類的にアグノストゥスに近い為、三葉虫に分類するかは議論の余地がありますが、Delgadellaは胸節が3つあり、見た目はアグノストゥスよりは三葉虫に近い事は分かります。右側が頭部と思われますが眼は無い種類なので、ツルっとしてます。左側の尾部にはY字の溝が確認できます。

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  • エオディスクスの仲間は、どこの産地のものも平坦で殆どかさがないですが、このシベリア産は立体的でこの種の形状がよくわかりますね。市場でもまれにこの種は見かけますが、単位サイズあたりの価格が非常に高価なので、手を出すのはいつも躊躇してしまいます。ただ拙ブログでも取り上げた通り、中国産の類似種を入手した事で、他の産地にも俄然興味が出てきました。とりあえずは、手を出し易いモロッコかなあと考えておりますが。

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      Trilobites

      2020/12/16

      今後、今以上に入手困難となる事が確実なシンスク累層の三葉虫を、色々集めておきたいですが、予算的に限界ですね。平均単価が最も高い産地の一つ、アクセスの悪さや世界遺産という状況を考えれば仕方ないと諦めます。エオディスクス、私はあとバージェスのを抑えたいですが、何時になることやら。

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