Szechuanella granulata

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ParaszechuanellaやAnnamitella liexiensisという属名の種類も同一の種類と考えます。見た目は特徴の無い平面的な種に見えますが、Leiostegiidae(超科)という数ある三葉虫の中で極めて特殊な分類に属します。Leiostegiidae(超科)の仲間は、カンブリア紀中期からオルドビス紀前期まで存続したグループで、IllaeninaやCorynexochinaが所属するCorynexochida(目)の属し、入手できる種類は中国産にほぼ限られると言って良いです。以前は安価で入手できる時代もありましたが、今は良質な標本を入手するのが極めて難しくなりました。

中国名:斑点四川蟲

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    Trilobites

    2020/06/13

    ORM 2017年07月02日 10:44
    この種も初めて見ました。最近ちょっと三葉虫の事が色々分かるようになってきたかなと思っていたのですが、まだまだ知らない種だらけですね。中々初級者から抜け出せません。とりわけ中国の三葉虫は未知中の未知であります。

    ORM 2017年07月02日 10:46
    中国の標本はどこか荒削りのものがまだ多い印象ですが、プレパレーション良好なものが徐々に増えてきているんでしょうか。この標本も頬部の皺々まで明瞭で良い保存状態ですね。頭に向かって尻窄みになる胸部、胸部に比べて大きな鎌みたいな頭部、頬部の皺々など見所の多い標本です。

    2017年07月02日 11:22
    > ORMさん 
    この種類、目立たないだけで古い図鑑の類いには結構登場してますよ。状態は良い標本がほぼありませんね。お土産で1000円程度で売っていた時期も20年位前はありましたが、コレクション向けに気に入る状態の標本がなく、実は何度も買い直しています。種類として派手さがないので、標本として評価されない典型的種類と思っています。

    2017年07月02日 11:30
    > ORMさん 
    荒削りな標本が多いのは、この産地の母岩が非常に硬いこともある気がします。良い原石が高度な機材や技術者に渡る前に掘り尽くされていると思われます。澄江系は、資料が豊富に存在しますが、当産地に関する情報は皆無に等しく、収集における障害の一つでありますね。中国は、まともに探せば、まだまだ知られていない産地や種類が秘められていると思っています。

    citarius2017年07月02日 11:47
    > 魅惑の三葉虫 図鑑さん
    これの仲間と思われる Paraszechuanella sp. というのが「世界の三葉虫」p.37 に載っていますが、同じようなのがいまケネディ氏のところで売りに出ていますね。ああいうのは土産物レベルなんでしょうか? あまり高くならないようなら買ってみてもいいんですが……

    2017年07月02日 12:03
    > citariusさん 
    Paraszechuearellaと呼ばれている種類も同一種だと思っています。遠くに外出していて「世界の三葉虫」を今見れませんが、やはり同一種と思います。名前は、実はどちらが正確なのか調べがつかない状況も事実です。ケネディ氏出品のeBay標本も見てみましたが、あのレベルは所有していましたが、放出してしましました。ただ今入手するとしたら、あの状態でも最良だと思います。

    ORM 2017年07月02日 12:31
    > 魅惑の三葉虫 図鑑さん 
    この種がお土産物レベルで売っていた時代もあるんですね。中国の種は大量に出ていたかと思えば市場からふっと消えると聞きますので、今出ている種も早めに抑えておいた方がいいでしょうか。例えば今はまだ大量に出ている王冠虫なんか結構好きな類いなのですが、これだという標本がなかなかなくもたもたしている状況です。

    2017年07月02日 12:42
    > ORMさん 
    日本のミュージアムショップやミネラルショーで、安価で見かける時代はありましたが、その時でも状態の良い標本は皆無でした。Coronocephalusは、中国産では魅力的ですが、近年は良い標本を入手するのが困難な典型的に中国産ですね。モロッコ産は待てばいずれ出てきたり値下がりしますが、中国産は当てはまらないと個人的には感じますね。

    ORM 2017年07月02日 12:42
    > 魅惑の三葉虫 図鑑さん 
    その点それこそDamesellaなどは高度な機材もつ技術者に目をつけられ、非常に良好な標本が少数とはいえ出回るようになりましたね。目をつけられる程、特徴的な種類であったという事が前提ではあったとは思いますが。
    中国は専門的な研究者は多いとは思うのですが、こういった分野に目をむける人が一般中国人からも増えてくれば、産地情報や資料ももう少し充実しそうですね。

    2017年07月02日 13:07
    > ORMさん 
    Coronocephalusは、大量に箱で売られていた時代も実は、本当の完全体は私も見つけられませんでした。Damesellaも新規採掘でなく再剖出なんで、供給量は今後も限られるのでは無いでしょうか。澄江も世界遺産ですし、軟体化石で世界的に有名ですし、中国産は収集するには難しいので、私は目に付く内に優先して集めてますよ。

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  • 私の3年前のコメントも載せて頂いていますが、3年経過して中国産にもある程度馴染んだ今改めて見ると、あの時とはだいぶ違う感想を抱きますね。と言っても、やはり中国産のオルドビス紀は同産カンブリア紀と比較しても、情報があまりにも乏しくてそれほど理解は進んでいないのですが。とにかく、この種、形がとても面白くて私も状態の良い標本を探しているのですが、本標本と「アサフスの棚からボタモチ」のトリロビアンさんがお持ちの標本が素晴らしく、同レベルの良好な標本は本当に見当たりません。

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      Trilobites

      2020/06/14 - 編集済み

      三葉虫の収集を系統的に集めるコレクターにとって、Eodiscoideaと本種を含むLeistegiidaeの二つのグループは苦労しますよね。本種は、私の標本もトリロビアンさんの標本も販売元が特定できるので言えることは、古いオールドコレクションという事です。ご存じの通り昔はそれなりに産出はあっても近年は新規採掘はされていない事は市場を見ていれば分かります。特に本種は、昔の手に入った時代であってもコレクションレベルのものは皆無でしたので、状態の良い標本は本当に限られた数しか存在しないと思います。今、コレクションレベルを入手する場合、どこかのコレクターの崩壊を待つしか無いのです。

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