Hydrocephalus minor

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Jince累層の独特の色合いと艶のある質感が残ります。同じ産地のParadoxides gracilisに近いですが、そこまでは大きくならず、尾部周辺に流れるような棘があり、見た目の印象は異なります。どちらかというとEccaparadoxides pusillusに近い印象があり、EccaparadoxidesとParadoxidesの中間系みたいな感じかと思います。尾部周辺の棘は、柔らかな棘を持っていたのではと推測できる質感です。

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  • 比較的大型な標本もあり目立つので、チェコの中ではそれなりに有名な種だと思うのですが、この種ほど頬部のある完全体の乏しい種もないんじゃないかなと感じます。Paradoxides gracilisも頬部を欠いている標本が大半ですが、ひょっとするとそれ以上じゃないでしょうか? この種の両頬ありを私は見た事がない気がします。それにしても、チェコ独特の母岩の艶のある標本は美しいですね。

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      Trilobites

      2020/11/08

      昔(1990年代位まで)は一般種として珍しくもなかったですが、やはり頬部がある標本は無かった気がします。図鑑や小型の個体では辛うじて存在しますが、JinceのParadoxidae全般にいえる産状なんだと思います。深みのある色合いと艶がJinceの魅力を高めている事は間違いありませんね。

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