Gravicalymene teddersensis

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カリメネといえば、オルドビス期とシルル紀に大繁栄して絶滅したと思われがちですが、デボン紀にも生存していました。Gravicalymeneは、日本の岐阜県高山市福地のデボン紀の地層からも発見されております。モロッコのGravicalymeneは、産出自体が極めて貴重でカリメネと馬鹿にできない位に高価です。以前から存在は知られていたものの、見つかったのは数個体のみで殿堂級の存在でした。本標本は、まるでオルドビス期のDiacalymeneのように巨大で存在感があります。カリメネは、デボン紀には希少種に成り下がり、既に生きた化石という位置付けだったのでしょうが、姿を変えずに生き残っていたという事は、現在のサメのように完成されたフォルムであった事の裏付けといえるでしょう。

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