Redlichia mansuyi

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澄江生物群に隠れて、一般には知名度が低い関山生物群(Guanshan Biota/關山生物群)ですが、ラーゲルシュテッテン(Lagerstatten/独)の産地として重要な位置付けにあります。澄江生物群より新しく、バージェス(Burgess Shale)より古い時代に当たり、カンブリア爆発(Cambrian Explosion)の過程を知る上でも重要です。三葉虫に関しては、比較的近い澄江生物群の種類と微妙に勢力範囲が異なり、興味深い所です。Redlichiaの仲間は、澄江生物群の方が優勢を占めている気がしますが、種類としては関山生物群の方が細分化されます。本標本は、メインの個体は、ほぼ全身が残り、注目すべきは右の触覚が残っています。また、他の同種の脱皮殻と思われるパーツが散乱しています。

(中国名/満蘇氏菜徳利基虫)

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    Trilobites

    2020/08/29

    ORM2018年05月03日 16:01
    先日、直接見せて頂いた標本ですね。
    関山は今集めておくべきかなと思いますが、おっしゃっていた通り、軟体部がある標本は背甲の欠けがあり、背甲がしっかり残っている標本には軟体部がついていないという、あちらを立てれば、という具合の事が多いので、中々集め難いですね。

    2018年05月03日 17:00
    > ORMさん 
    この辺りの軟体部が残る産地は、国際的にも価値が認められていますので、入手できなくなる事は時間の問題と思っています。保存状態については、他の軟体部産地でも同様に両方残る標本は余りないですので、条件が異なるとみています。そこでR.mansuyiだけでも、他にも数体所有しております。

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