- Trilobites Museum
- 2F Ordovician period
- Asaphus kowalewskii
Asaphus kowalewskii
ロシア産ならではの剖出の一つに腹彫りがあります。他の産地では剥離性のある産状から石を割った際に残念ながら裏彫りになるケースはありますが、値段が下がってしまい、コレクターも収集を優先しない方が多いです。ロシア産の場合も通常は表側から剖出しますし、通常の表彫りより手間が係るため、積極的には実施しない剖出法ではあります。ロシアのアサフスの場合、母岩との剥離性が良いこともあり、他の産地では余り実施しない裏彫りで殻構造を見ることが可能です。三葉虫の外骨格を裏から見ると外骨格の仕組みが表から見るのと違い、理解を深められます。残念ながらロシア産の場合は、内臓等の軟体部は残りませんが、どの辺りに筋肉で外骨格とつながっていたのかや、ハイポストマなど興味深く観察が出来ます。
Trilobites
2020/08/17ORM2018年04月15日 21:29
A.lepidurusだかではこの裏彫り、まま見かける気がしますが、コワレウスキでは初めて見ました。特徴的な長い眼の事がありますから、中々裏から彫ろうという気にならないのだと思いますが、これは勉強に成りますね。
2018年04月15日 22:58
> ORMさん
裏掘りは敬遠されがちですが、ロシアのアサフスの裏掘りは昔から一定の需要はあるようです。ただ種類が特定できる標本は限られますので、殆どがAsaphus sp.みたいな表記になってしまいますね。A.kowalewskiiの裏掘りは運が重ならないと先ず剖出されないと思いますので、数は少ないと思います。