1/500 USAF F-117 A “Gray Dragon”

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“Gray Dragon”
1976年より正式に開発が始まったステルス戦闘機、“U-2”や“SR-71”の開発でも有名な” Lockheed社“さんの先進開発部門” Skunk works”が担当しました。
最大の目標である”レーダーに映らない“という課題は“レーダー波を特定方向にのみ反射させる”ことで行い、それを実現させるために“角張った多面体形状”の外観にデザインされており、これが本機最大の特徴ともいえます。(当時のコンピューターでは曲面計算が事実上不可能だったためとか)
まず本機に先立ちコードネーム“Have Blue”と呼ばれる60%縮尺の“実証試験機”が2機が完成し進空(“HB1001”“HB1002”)、ステルス性や飛行特性の検証を実施、“E-3”をもってしても極至近距離以外感知できないこと、また危惧していた飛行特性も“それほど悪くない”という結果が得られます。(残念ながら“ハブ・ブルーの2機は試験中に失われました)
その貴重なデータを元にF-117が完成し1981年6月に進空し1983年10月より運用が開始、その後3年間秘匿し続けたのちの1988年についに一般公開されます。
そんな苦労の末誕生した本形式は全64機で生産終了、86年のパナマ“Operation Just Cause”、91年の“Gulf War”、また唯一の被撃墜例となってしまった99年コソボの“Operation Allied Force”等へ参戦し実績を上げるも、2008年4月をもって全機退役が発表されます。(実際はまだ一部が飛んでるそうですが)
基本的には“夜間作戦”に特化した“真黒”な機材ですが、“昼間作戦”評価用として通常の米国制空戦闘機に準じた塗装が施され機材が存在し“Gray Dragon”というニックネームが付いていました。

展示モデルは “seagull”さん製F-117のバリエーションモデルで、違いは塗色のみです。(標準が黒で本製品は濃灰色一色)
ただ製品梱包は“白パッケージ”で製品番号もなので、試作的要素の多い商品なのかもしれませんね。
今回は実機に合わせて明灰色を追加塗装し迷彩に仕上げてみました♪

【模型資料】
・模型ブランド:seagull
・製造国   :クロアチア_ザグレブ
・製品番号  :-
・製品タイトル:Lockheed F-117 “Gray Dragon”
・発売時期  :不明

【実機資料】
・実機メーカー:Lockheed Martin
・形式    :F-117A_“Nighthawk”
・Reg.    :85-0835
・製造番号  :A.4057
・機体名称  :Gray Dragon(2004年)
・進空年次  :1985年
・実機エンジン:GE:F404-GE-F1D2_x2
・所属     :米国空軍 第53航空団 第53試験評価飛行隊 第1分遣隊_ホロマン基地

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    とーちゃん

    2023/03/10 - 編集済み

    > それほど悪くない

     飛行特性、微妙ですね。

     フライトマニュアルには、
    いろいろと「注釈」があるのでは?
    … と考えてしまいました。

     (^O^)

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      ちゃぽん

      2023/03/10

      とーちゃんさま
      コメントありがとうございま~す(⁠^⁠^⁠)/
      どんなに飛行特性が悪くて操縦が難しくても、とりあえず飛びさえすれば、人と機体の間にコンピューターが介在しコントロールする“FBW“のお陰で実用化できた、見本の様な機体なんでしょうね♪

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      とーちゃん

      2023/03/11

      > 実用化

       FBW の技術と、
      AI による言語理解の
      システムを融合させれば、
      パイロットの 口頭指示で
      飛んでしまうヒコーキも、
      夢では無さそうです。

       ナイトライダーや、
      マイノリティ・リポート
      の世界は、荒唐無稽な
      物語では ありませんね。

       ^o^

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      ちゃぽん

      2023/03/11

      まさに“おはようマイケル”の時代がもうすぐ来そうですね♪

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