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1/500 Luftwaffe Transall C-160D
“トランザール” 1950年代後半、フランス及び西ドイツで活躍していたNord Noratlas輸送機の後継機種を開発すべく、西独のメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム社(MBB)やノラトラの仏ノーム社の合弁しTransporter Allianz社(略称Transall)が1959年に設立されます。 同社は後に仏Aérospatiale社等複数の企業と合弁し今日のAIRBUSへと昇華していきます。 そのトランザールが開発した機体がC-160型輸送機で西ドイツ・フランスは勿論、トルコや南アフリカ、インドネシアでも採用され1965年からの20年間で214機生産されました。 外観/規模は先行していたLockheed社製C-130と大変よく似ていますが、6,000ps級の大出力エンジン(_6,000ps級)の採用により本機は双発機として完成します。 展示モデルは2011年にHerpa社より発売された、バイエルン州ペンツィングに拠点を置く西ドイツ空軍 第61航空輸送飛行隊の所属のC-160Dで、新規格「Norm 72」で塗装され1970年に配備された初号機だそうで各部に施されたオレンジ色が良いアクセントになっていますね♪ 【模型資料】 ・模型メーカー:herpa(DE) ・製品番号 :518550 ・製品タイトル:Luftwaffe Transall C-160 LTG61 "Norm 72",Reg.51+12 ・発売年次 :2011年11月 【実機資料】 ・運用会社 :Luftwaffe ・実機メーカー:Transall (FR) ・実機形式 :C-160D ・製造番号 :D149 ・Reg. :51+12 ・エンジン :RR・RTy.20 Mk22_x2
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1/500 IADF Lockheed C-130H “Hercules”
“イスラエルの英雄” 現イスラエル首相のベンヤミン・ネタニヤフ氏には2歳年上のヨナタン・ネタニヤフ氏というお兄さんがいました。 IDFに所属していた彼は、第4次中東戦争で輝かしい実績を上げ殊勲章を受勲するなどした大変優秀な兵士で、ベンヤミン氏にとってとても尊敬する自慢の兄でした。 1976年エールフランス139便はギリシャのアテネ空港を離陸した直後にハイジャックされてしまいます。 その後AF機はウガンダのエンテベ空港へ強行硬着陸しユダヤ人106名を残し他国籍の乗客乗員は全て開放、服役中のテロリスト釈放等の要求を開始します。 この事件を解決する為にイスラエル政府は国外への派兵を決断、「オペレーション・サンダーボール」が発動され、ヨナタン氏はその実行部隊である特殊部隊“サイェレット・マトカル”の一員として作戦に参加します。 本作戦には4機のC-130が参加、1番機が宵闇に紛れて隠密着陸、持ち込んだウガンダ軍/政府高官用に偽装したベンツやランドローバーを駆使し人質を解放、その後着陸した3機のC-130と協力し空港を制圧成功し、作戦開始から53分で人質105名※を乗せイスラエルへ帰投しました。 (※1名は病院へ入院してその場にいなかった為救出できず) 大成功に終わった作戦でしたが、IDFとしては唯一人の犠牲者が出てしまいます。 それが作戦司令官として現場に参戦していたヨナタン氏でした。 その後彼は28歳のベンヤミン氏が見守る中、〝イスラエルの英雄”としてエルサレムの“ヘルツルの丘”へ手厚く埋葬されました。 今回の展示モデルは本作戦へ参加したIADFの第131飛行隊 「イエローバード」所属機で2010年に限定モデルとして発売されたモノです。 発売当時の経緯は不明ながら、昨今の情勢を思うと考え深いモデルですね。 【模型資料】 ・模型メーカー:herpa(DE) ・製品番号 :515511 ・製品タイトル:IADF, 131 Squadron Lockheed C-130 Hercules "Yellow Bird" ・発売年次 :2010年2月 【実機資料】 ・運用会社 :Israeli Air Defense Force ・実機メーカー:Lockheed (US) ・実機形式 :C-130H_"Hercules" ・製造番号 :106-4431 ・Reg. :4X-FBB ・エンジン :T56-A-14_x4 ・進空年次 :1971年11月
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1/500 French Air Force Airbus A330-200 MRTT “Phenix”
“不死鳥の名を持つ航空機” 2004年オーストラリア空軍の依頼を受け開発がスタートしたA330MRTT(RAAF内呼称KC-30A)、先代モデルであるA310MRTTは胴体左前側面に大型カーゴドアを装備しアッパーデッキへ貨物物資を、またロアデッキに給油燃料を搭載する構造だったのに対し、本形式は通常の旅客機同様にロアデッキ内へそれらを収納、アッパーデッキは最大380人を収容することができる人員輸送用のキャビンとなっています。 機体構造はA330-200をベースに4発機であるA340-200/300用の主翼を組合せ、両外側の1・4番エンジン用ハードポイントへCobham 905A型等の“probe-and-drogue”方式の給油ポッドを、また胴体後部へは空中給油ブームシステム“ARBS=Aerial Refuelling Boom System”を装備する事が可能で、カスタマーが選択できるようになっています。 展示モデルはherpaさんから発売された、フランス空軍が採用し12機発注したA330-200MRTT”Phenix”の初号機で、2018年9月に導入された機材です。 同軍所属の本機種には”フェニックス”という立派なニックネーム頑張って付いてますが、これは【エネルギー補給して僚機を復活させる】というトコロから付いたのかな?♪ 【模型資料】 ・模型メーカー:Herpa(DE) ・製品番号 :536677 ・製品タイトル:French Air Force Airbus A330 MRTT_Reg.041/F-UJCG ・国内発売日 :2023年2月28日 ・国内定価 :¥7,920 【実機資料】 ・運用会社 :French Air Force ・実機メーカー:Airbus ・実機形式 :A330-200 MRTT ・製造番号 :1735 ・Reg. :041/F-UJCG ・エンジン :RR/Trent 772B-60_x2 ・運用開始年次:2018年09月〜 ・所属部隊 :第31戦略給油輸送航空団 第1/31給油戦略輸送飛行隊”ブレターニュ” ・所属基地 :イストル=ル・テュベ空軍基地
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1/500 Lockheed U-2S “Dragon Lady”
“黒いジェット機” 戦後アメリカのCIAは、敵対勢力の動向を探ることのできる偵察機の開発を指示、メーカーコンペの結果ロッキード社が製造権を勝ち取り、これが後のU-2 "Dragon Lady"となります。(ロッキード社の "Kelly" Johnson氏の政治的裏工作による出来レースだったとの噂も~) 通常『偵察機』は“R”から始まる制式番号を採用するところ、本機は『汎用機』を表す“U”から始まり、ここからして怪しさいっぱいですね(笑) コンセプトとしては“敵戦力が及ばない高度20,000m以上の超高度を飛行することができる航空機”で、当時のロ社主力製品であるF-104をベースに開発されます。 主な変更点は超高空で滞空することを狙い“誘導抵抗“の少ない、まるででグライダーのような高アスペクト比の主翼へ変更、さらに“ディープストール”の危険があったT字配置の水平尾翼位置を、最高速度低下と機体延長に伴い通常位置へ変更、またエンジンは小型で高性能なとJ57へ換装、後期型ではGE F118が採用されますしました。実戦配備後しばらくは、当初のコンセプト通り悠々と敵領空高空を飛び回っていましたが、より高空へ対応した敵対空兵器や戦闘機の登場により撃墜事例も増えていきます。そのためCIAは、“高空ではなく高速”へコンセプト変更した“SR-71”を新たに開発、60年代に実戦へ投入します。後輩の出来たU-2はそのまま退役すのかと思いきや、結果SR-71の方が先に退役、現在も改良を積み重ねて現役にとどまり続けます。 展示した模型は2019年に沖縄の嘉手納基地で撮影した“Reg. 80-1084”を1/500模型で再現したもので、《ショートノーズ》+背部へ《SEINIOR SPAN》と呼ばれる“衛星通信用ポッド”を装着した、最終改良型のS形です。これらの装備はどうも作戦毎に変更されるようで、同じ機材でも違う姿で撮影されることがありますね。 モデルは3Dプリント品をベースに、動翼表現や形状修正やギア等小物追加、自作デカールを製作貼付けして仕上げたモノです♪ 実機を見たとき同じ黒いSR-71と比べてても、さらに艶の無い“闇”って感じの仕上げで、沖縄で“黒いジェット機”と呼ばれているのも納得~ 粗めのフラットベースクリアーで仕上げてみました♪ 【模型資料】 ・模型ブランド :wwwitalik/SHAPE WAYS ・製造国 :オランダ ・製品番号 :- ・製品タイトル :Lockheed U-2 "Dragon Lady" ・発売時期 :- 【実機資料】 ・実機メーカー :Lockheed ・形式 :U-2S “Dragon Lady” ・Reg. :80-1084 ・製造番号 :084 ・機体名称 : ・進空年次 :1980年 ・引退年次 : ・実機エンジン :GE F118-GE-101_x1 ・所属 :USAF 17th Reconnaissance 95 th Wing
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1/500 USAF Boeing T-43A “Gator”
“Gator” 戦後日進月歩する航空機用機上航法装置等の電子装置操作への対応/習得のため、米国空軍ではそれまでCV-240をベースに製造された機上練習機”T-29“型を運用してきましたが、搭載機材の更新・大型化に対応すべく、1970年台初頭に当時主流だった旅客機を元に発新たな機材調達計画を立てます。 機材候補としてBoeing社の737-200とMcDonnell Douglas社のDC-9が上がり、比較検討した結果、前者をベースする事が決定、これが新機上航法訓練機T-42“Gator”で1974年4月に初飛行を果たします。 その後翌1975年にかけ全19機が“T-43A”として製造、後に一部の機体が輸送機型の“CT-42A”(6機)へ、またレーダー試験型の“NT-43A”(1機)に改造され活躍します。 その後Beechcraft社の “T-1”練習機等の登場により2010年9月をもって全機引退している。 展示モデルは2007年委発売された、”Inflight 500“さんの製品で、地味な機材ながら細部の印刷まで大変美しく仕上がっており、個人的には大お気に入りの1機です♪ 【模型資料】 ・模型ブランド:Inflight 500 ・製品番号 :IF5732010 ・製品タイトル:USAF Boeing Boeing 737-200 T-43 ・発売時期 :2007年 ・販売価格 :不明 【実機資料】 ・運用組織 :USAF ・実機メーカー:Boeing ・実機形式 :T-43A_“Gator”/737-253A ・製造番号 :20686 ・Reg. :71-1404 ・エンジン :P&W/JT8D-9C_x2 ・運用開始年次:1973年 ・退役年次 :2010年 ・所属 :USAF Air Education and Training Command (AETC)
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1/500 JASDF Boeing E767 "J-WACS"
“ジェイ-ワックス” 今も続くロシアによるウクライナ侵攻で、あまり表面には出ないものの、強力な防衛手段となっているのがNATO軍所属の早期警戒管制機(AWACS)“E-3 Sentry”の活躍です。 1975年より米軍へ配備が始まったE-3、主な役割は背部へ装備した強力なレーダーを用い《高空より丸くなった地平の彼方まで見渡し、敵の空中行動を掌握する》と《得られたデータを元に友軍を管制誘導》という、正に“空飛ぶ司令室”と言えるものです。 日本でも60年台後半から“レーダー盲域”への対応から同様機材の“自国開発”を目指していたものの敷居は高くて難航、そんな中1976年9月6日、函館空港へMiG-25が強行着陸するという前代未聞の事件が発生! のちに“ベレンコ中尉亡命事件”と呼ばれるこの出来事は、改めて日本の防空能力の危うさを浮き彫りにしました。そこで早急に対応可能機材の導入が検討され、E-3も候補に挙がるも調達価格が高価過ぎること、そもそも米軍への配備が始まったばかり新鋭機材は供与不可能だろうということ、更に自衛隊側自体が本スペックは次期早々と判断し、“早期警戒“(AEW)能力のみを有する“E-2 Hawkeye”の導入が決定し、1983年に実機調達を果たします。 しかし90年代に入り やはり“多くの情報収集能力”や地上との連携等の“管制能力”の必要性が高まり、91年度予算でE-3調達へと動き出します。ところがいざ調達検討段階に入るとE-3のベースとなるB707-300が既に製造が終了しており、結果E-3の製造が不可能な事が判明。そこでメーカーであるBoeing社より代案として提案されたのが、B767-200をベースにE-3のシステムを組み込んだE767でした。このE767を我が国は約1,081億円かけて4機導入、1988年より順じ航空自衛隊へ納入され、現在は浜松基地所属の第602飛行隊にて全機運用されています。 ところでこの機材、開発当初は日本以外にも韓国・台湾・オーストラリア等への導入が検討されていたのですが他国はより簡易なE737を採用、結果的にE767は日本だけが採用、生産数も4機のみという“レア”な機材となってしまいました。 このことからか“Japan”が運用する“AWACS”という事で、”J-WACS”という非公式愛称が付いています♪ 展示モデルはnetmodelsさんから2008年に発売されたもので、1/500では唯一の製品だと思います♪ 但し同社はB762の金型を持っていなかった為か、製品はB763ベースでモデル化されており、“ちょっと胴体が長い”ですが、これも味でしょう♪ 【模型資料】 ・模型ブランド:netmodeles ・製造国 :中国 ・製品番号 :- ・製品タイトル:Boeing 767 ・発売時期 :2008年9月12日 【実機資料】 ・実機メーカー:Boeing ・形式 :767-27C_ER改/E767 ・Reg. :64-3502 ・製造番号 :27391/588 ・機体名称 :J-WACS ・進空年次 :1988年3月 ・引退年次 :運行中 ・実機エンジン:GE/CF6-80C2B6FA_x2 ・所属 :航空自衛隊_警戒航空隊_第601飛行隊
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1/500 USAF F-117 A “Gray Dragon”
“Gray Dragon” 1976年より正式に開発が始まったステルス戦闘機、“U-2”や“SR-71”の開発でも有名な” Lockheed社“さんの先進開発部門” Skunk works”が担当しました。 最大の目標である”レーダーに映らない“という課題は“レーダー波を特定方向にのみ反射させる”ことで行い、それを実現させるために“角張った多面体形状”の外観にデザインされており、これが本機最大の特徴ともいえます。(当時のコンピューターでは曲面計算が事実上不可能だったためとか) まず本機に先立ちコードネーム“Have Blue”と呼ばれる60%縮尺の“実証試験機”が2機が完成し進空(“HB1001”“HB1002”)、ステルス性や飛行特性の検証を実施、“E-3”をもってしても極至近距離以外感知できないこと、また危惧していた飛行特性も“それほど悪くない”という結果が得られます。(残念ながら“ハブ・ブルーの2機は試験中に失われました) その貴重なデータを元にF-117が完成し1981年6月に進空し1983年10月より運用が開始、その後3年間秘匿し続けたのちの1988年についに一般公開されます。 そんな苦労の末誕生した本形式は全64機で生産終了、86年のパナマ“Operation Just Cause”、91年の“Gulf War”、また唯一の被撃墜例となってしまった99年コソボの“Operation Allied Force”等へ参戦し実績を上げるも、2008年4月をもって全機退役が発表されます。(実際はまだ一部が飛んでるそうですが) 基本的には“夜間作戦”に特化した“真黒”な機材ですが、“昼間作戦”評価用として通常の米国制空戦闘機に準じた塗装が施され機材が存在し“Gray Dragon”というニックネームが付いていました。 展示モデルは “seagull”さん製F-117のバリエーションモデルで、違いは塗色のみです。(標準が黒で本製品は濃灰色一色) ただ製品梱包は“白パッケージ”で製品番号もなので、試作的要素の多い商品なのかもしれませんね。 今回は実機に合わせて明灰色を追加塗装し迷彩に仕上げてみました♪ 【模型資料】 ・模型ブランド:seagull ・製造国 :クロアチア_ザグレブ ・製品番号 :- ・製品タイトル:Lockheed F-117 “Gray Dragon” ・発売時期 :不明 【実機資料】 ・実機メーカー:Lockheed Martin ・形式 :F-117A_“Nighthawk” ・Reg. :85-0835 ・製造番号 :A.4057 ・機体名称 :Gray Dragon(2004年) ・進空年次 :1985年 ・実機エンジン:GE:F404-GE-F1D2_x2 ・所属 :米国空軍 第53航空団 第53試験評価飛行隊 第1分遣隊_ホロマン基地
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