スーパーフラットとは?
2000年に漫画やアニメから多大な影響を受けたアーティスト、村上隆(むらかみ たかし)によって提唱された現代美術の芸術運動、および概念。平板で余白が多く、奥行きに欠け遠近法的な知覚を拒むなど、伝統的な日本画とアニメーションのセル画とに共通して見られる造形上の特徴を抽出している。
村上隆にとってスーパーフラット(Superflat)とは、平面性や装飾性といった造形的な意味のみに限定されるのではなく、時代やジャンル、既存のヒエラルキーから解放された個々の作品の並列性、枠組みを超えた活動そのものを示しており、「芸術とは何か?」という大命題に様々な角度から挑み続ける作家の活動全体(人生)を包括的に表す広範かつ動的な概念と捉えることが出来る。