ラスト89とは?

1886年、英国ノーサンプトン州の郊外・デスバラーにて創業した英国靴ブランド「ジョセフチーニー(Joseph Cheaney)」が古くから用いている木型ラスト)のこと。ドレス系の原点とも言うべき古典的な木型と言われている。
自然なフィット感と、古典的なセミスクエアトウが特徴的。かつての大定番木型「73」に似たシェイプだが、今日では通常のモデルには用いられておらず、ショップ別注のようなものでしかお目に掛れない代物となっている。

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ジャケパンに華を添える春夏のストールやネクタイ、ソックス。倉野路凡の美しい小物たち

会うたびに異なる色柄のストールを巻いていたり、トラウザーズの裾からカラフルなソックスがチラりと見えたり。初対面の人でも、特にファッションの話をしようと思っていない人でも「それ、キレイな色ですね」と自然に言わせてしまう。

倉野路凡さんの小物使いは、人の緊張感を解いてパッと明るくしてくれる。

長年、服飾ジャーナリストとしてクラシッククロージング業界で活動し、2020年には『The three WELL DRESSERS』を執筆。日本のテーラー界でも名が知られており、倉野さんに取材をしてもらいたいと依頼がくるほどだ。

今回は、そんな倉野さんに春夏に使う美しい色柄の小物コレクションを紹介してもらった。ページ後半では、倉野さんのファッションルーツの鍵となるアイテムも登場。

いつだったか「もし僕が道端で倒れても、可愛いモノを身につけていれば助けてもらいやすいでしょ?」と笑いながら話されていたのを思い出す……。コレクションを見ると、その冗談も的を得ているような気がしてくる。