口付タバコパッケージ

口付タバコパッケージ

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口付タバコとは、吸口にあたる部分へ「口紙」という円筒形のボール紙を差しこんだ紙巻たばこのことです。主に北欧・ロシア方面で発達しました。両切のように葉が直接触れることがないので、煙管を使用していた日本人には受け入れられやすかったのでしょう。専売局発足時、本居宣長の和歌から名前をとって4種類のタバコが発売され、以降、「口付は和風柄・両切は欧風柄」という傾向にありました。口付タバコは、明治大正と第二次世界大戦を生き延びた「朝日」が1976年に廃止されてのち、日本では製造されていません。