うらら(10本入)

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昭和恐慌時、明治以来の銘柄が多く整理され「やよひ」が廃止される際、その後継品として「婦人用」と銘打って発売されました。

洋画家 和田三造(1883 -1967)のデザインによる外箱は、白地描画と縁の金色描画にはエンボス加工を行い高級感を表現、蓋裏には鳩と花を鏡絵にし彩りを添えるなど、デザイン的には積極的で新しいとの評価が高く、それそのもので高級シガレットケースを思わせるようでした。その内部に藤色とピンク色の巻紙の細巻タバコが横向きに10本納められていました。同時期に輸入されていたオランダの「ミス・ブランシュ」に範をとり、トルコ葉を用いた上品な喫味で女性の人気を集めましたが、「婦人用」としたことが世上の物議をかもし、結果、商品としての寿命を縮めてしまうこととなりました。

1932年5月10日~ 20銭で発売開始。終売まで価格改定なし

・表面  【画像1】
・底面  【画像2】
・鏡絵  【画像3】
・鞘紙  【画像4】
・全景  【画像5】
・展開時 【画像6】

○ 横83ミリ×縦73ミリ×厚8㎜
○ 同時期の「朝日」が20本入で15銭で、約2.7倍の価格差があった。

[1947 清川]
[1963 日本専売公社]

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