みのり(20本入)

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ウォール街の株暴落に端を発する世界恐慌は、思わぬ形で昭和初期のタバコ事情に影響を与えました。

不況の影響で高級品の需要が落ち込み、『スター』や『オリエント』などの明治以来の高級銘柄の多くが整理され、その煽りで姿を消した低価格品も少なくありませんでした。そうした事情を背景に、低価格品の『ゴールデンバット』が販売量1位を記録するなど、口付タバコの販売量が停滞しました。その停滞を打開すべく新製品として発売されたのが本品で、ろうけつ染め作家である田村千恵の懸賞入選作をもとにデザインされました。
なお、本品の新発売を告知するポスターは、杉浦非水によってデザインされました。

1930年11月1日~ 
・15銭で発売開始
・左下部のりしろなし【画像1】 

1931年2月17日~
・左下部のりしろあり【画像2】

1936年11月11日~ 
・17銭へ価格改正【画像3】

1938年1月31日~
・18銭へ価格改正【画像4】
・18銭書体違い、18銭の改正印を誤って押印【画像5】
・鞘紙(口紙の厚紙は除去)【画像6】

1939年11月16日~ 20銭へ価格改正
・価格改正の告知のみで実際には販売されていなかったと思われる。

1939年7月下旬には製造中止

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