「ひこうぐも」(光人社NF文庫/小林千恵子著)

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太平洋戦争後半、東京の調布基地に展開して帝都防空にあたった「飛燕」の戦闘機部隊、飛行第244戦隊、その戦隊長を務めたのは当時の陸軍で最年少の戦隊長であった小林照彦少佐であった。

その小林少佐の妻、千恵子さんによる、妻からの目線で語る小林照彦氏の姿を、陸士を卒業し、出会い、結婚し、操縦士となって帝都上空に戦い、そして、戦後は空自パイロットとなり、殉職するまでの生涯を描く、珍しい記録。このように妻目線の記録は他には見たことがありません。

以下、背表紙の解説より:
本土防空のB29撃墜王として名を馳せた小林照彦少佐の戦中戦後を描く感動作。航空自衛隊の開隊とともに、ジェット・パイロットへの道を歩み、米国に留学、将来を嘱望されながらも、T33練習機の事故で殉職するまでを糖糖の妻の目から情愛あふれる筆致でつづるー信頼感を条とした誇り高きパイロットの生涯。

なお本書の序文は、あの中曽根康弘氏が書いています。

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