尖頭器・石槍

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【推定年代】
旧石器時代後期(20,000〜15,000年前)
【産地など】
伝・北海道

【解説】
湧別技法と言われる石器群の一つで、旧石器時代後期後半の北海道北部に見られる剝片石器である。
最大長9cm〜15cm前後と大きい一方で、厚みは1cm以下で、非常に軽量である。

旧石器時代〜縄文時代の移行期に見られるもの。
いずれも北海道十勝地方産と推定される黒曜石製である。
槍先に付けて大型獣(ヘラジカ、ナウマンゾウ等)の狩猟に利用されたものだろう。

このような大型尖頭器は各遺跡でも数点しか出土せず、制作途中品(厚みのある原石)は大量に出土する。

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